
がんじ〜
@ganjiii
2026年8月7日
見果てぬ夢
山室信一,
星野直樹
読み終わった
満州国は、1932年から1945年まで地球上に存在した。著者はそのうち8年間を当地で過ごし、実質上の行政トップの地位に就いた。その後1940年に帰国したのち、近衛内閣、東条内閣で要職に就き、東京裁判で終身刑の判決を受けるが、1958年に釈放されている。
「見果てぬ夢」というタイトルは、最後まで読むとその意味がよく分かる。傀儡国家、植民地であった満州だが、当時そこで働いていた多くの日本人たちにとっては、壮大な夢を追いかける希望の土地だった。
負の側面が描かれていないという根本的な限界はある。しかしどんな時代であれ、やる気のある官僚は国の発展、やる気のある経済人は産業の発展のため懸命に働く。負の歴史に、これらの「やる気」が巻き込まれた時何が起きるかについて思い知らされる、歴史的に重要な記録。
