しゅさい "八日目の蝉" 2026年8月7日

しゅさい
しゅさい
@syusai
2026年8月7日
八日目の蝉
八日目の蝉
角田光代
冒頭の緊張感と輝くような赤ん坊の描写にいっきに引き込まれました。外出先で読んだんですが、施設から脱出するくだりでもう本が閉じれなくなりました。新聞連載だったと知り、納得です。 対岸の彼女をこないだ読んだんですが、今回も構成がすごすぎる。終盤に薫が産まれてくる子どもに対して、貴和子と同じことを言ってるシーンでもう涙が止まらなかった。ダメな大人達と彼らと同じ振る舞いをする自分。それぞれに向き合っていく流れは眩しくて仕方なかった。 個人的にダメなやつはダメなまま報いを受ける、みたいな話と接することが多く、それを楽しんでいたり、納得していたりしてたんです。ただ、そういった存在が家族とか、まして血縁になってしまうと、滅茶苦茶しんどいし、下手すると自身のアイデンティティにひっかかってしまうんですよね。なので今作の結末とそれに至る物語はほんとうに良かった。 一章のサバイバルを思えば、シングルマザーくらいなんとかなる!なんて一読者としては彼女の選択を祝福したいです。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved