もぐ "永遠の記憶" 2026年8月6日

もぐ
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@veranda_de
2026年8月6日
永遠の記憶
永遠の記憶
東野圭吾
ガリレオシリーズの終わりとして書かれたのだろうな。もちろんもっと書きたかったというのもあるだろうけど、いちガリレオファンとして、「完結」と呼んでも差し支えない作品が読めたことは幸福だと思う。 履歴る 内海が理不尽に謝罪を求められたシーンで「ああ、絶対に謝らないだろうな」と思えたことに、このシリーズと読者の私が積み上げてきた信頼を感じられて良かった。内海はいつだって誇り高くてかっこいい……。そんなまっすぐな内海に、湯川先生と草薙が現場から離れる選択肢を示唆したのがものすっっごくショックだった。二人には内海の回答も分かり切っていたし、内海もその発言が二人の親愛の気持ちに基づくものだと理解していたけど、でも、ここまで常に「正義」であり続けた内海にそんなこと言うなよ!なんなんだ本当に……。 紗穂はとことん可哀想だった。カウンセリングで全てが解決するわけではないというのは大前提として、彼女の言葉の端々や途中興奮して取り乱したシーンを見て、然るべき療養を受けられたんだろうか?と思ってしまった。真実は伏せられているのかな。そもそも母親が犯罪に手を染めたのは真実を伏せるためだったので、そうかもしれないなぁ。本人も「これは逆恨みだ」と分かっていながらも、納得できず葛藤があってずっと苦しかった。同時に「母が出てくる時のためにも生きなければ」と「死にたい」の板挟みも長く続いたのだろうな。生きている限り彼女に救いはないのではないだろうか。でも、もしかしたらこれからは内海が彼女を気にかけ、内海の真っ直ぐな熱が、その心の氷を少しだけ溶かすかもしれない。 (追記)改めて読んでいて、内海に対し現場を離れる選択肢を示唆したシーンは、「自分たちが表舞台から姿を消す」という遠回しの表明だったのかもと思った。だから改めて内海に、お前はたとえ一人になっても刑事を続ける覚悟があるかと問うたのかもしれない。とはいえ、内海の返事なんて分かりきってるんだからいくらそのような目的があったからといって、女であり母である内海にあんな形で問うのは残酷すぎるだろ……。やはり、ショックはショックだな。内海を信じて欲しかった。 終活る まさか容疑者Xの献身につながるとは。 容疑者Xの献身は好きなのだけど、殺されたホームレスはどうなったん?とずっと思っていて。ここで答え合わせがあるなんて。湯川先生も(というかガリレオシリーズが)これまでおりに触れこの事件のことを思い出していただけに、時を越えて区切りがつけられて本当に良かったなと思った。もう直ぐ石神が刑期を終えて出てくると書かれていたので、出所の日湯川先生が出迎えに行ってくれたら良いなぁ。石神は嫌がりそうだけど、この天才二人は友人だからね。 探偵ガリレオに提示された終わりが華々しい卒業という感じではなく、ひっそりとした引退および苦悩からの解放だったのが、なんというか「らしい」なと思った。湯川は探偵ガリレオからただの天才物理学者に戻った。 履歴ると就活るを読んでしばしば「このキャラってこんなんだったか……?」となることが多かったけど、キャラクターたちを物語から解放してあげるための最終巻だったのかもしれない。寂しくなる。 --- ↓下記ガリレオ及び福山雅治のオタクの悲鳴  読まなくていいです --- ガリレオドラマ無印の時からくっつきそうでくっつない湯薫のオタクしてたんですけど……。え!内海が結婚、出産?!相手は誰?!と驚きのあまり数ページ読んだところで一旦本を閉じた。相手が湯川先生だったら嬉しい気もするし、湯川先生だったら嫌な気もする。会話からして二人が夫婦ではなさそう?でも事件が起きたことで一芝居打ってる可能性だってあるし……と最後まで固唾を飲んで見守ったがどうやら内海の夫は湯川先生ではないらしい。息子の工作を「どうせゴミになる」とか言う夫と、「小さな芸術家の誕生か」と優しく言ってくれる湯川先生(しかも福山雅治似)って、もうそんなの、湯川先生と結婚した方が幸せじゃないですか?(?) 息子がピタゴラチョコ好きってのも、じゃあ夫は湯川先生では?となる一因だったけど、多分内海が湯川先生に似てきただけなんだよな〜内海に言い負かされるから気をつけろよみたいな件もあったり、実写の方では内海がすっかり科学知識豊富になっていたし。 でもくっつかないのが湯薫らしくもあるんだよな〜〜〜などと内心大荒れ。たぶんどっちに転んでも嫌!て言ってたと思う。 ---- 8/5の福山雅治さんの東京ドーム公演で「最愛」が歌われ、歌い出し前にモニターに容疑者Xの献身のカバーイラスト(薔薇)が映り、歌唱後には散る花びらとともに永遠の記憶のカバーイラスト(時計)が映った。追悼だなと思うとともに、彼は最後まで演じる覚悟なんだなとも思った。もしかしたら発売前に内容読んでいたのかもな。 ちなみに床モニター中央にも薔薇が映っていたのだけど、それが消えるまでマイク前に向かわず足を止め待っていた姿が印象的だった。薔薇を踏まなかったことは先生と物語への、親愛そして敬意だなと思った。
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