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@veranda_de
基本的にハッピーエンドが好き
  • 2026年8月20日
    火星の人〔新版〕 下
    火星の人〔新版〕 下
    面白かったー! ずっとハラハラドキドキで、THEエンタメな内容だった。絶望的な状況に瀕しても、そういう目に遭いすぎたからなのか、もはやひどく発狂することもなくなり、「はぁ、またですか」と言わんばかりにひとまず打開策を見つけ出すワトニーの力強さよ。ローバーとトレーラーがひっくり返ったときに、重要なものが何も壊れなくて本当に良かった。 三体でもそうだったけど、最後に人間に備わる「愛」について触れたところにSF作家のロマンチックさを感じた。愛をふんわり匂わせて終わるんじゃなくて、しっかり言葉で書き記すところがSFを好む人っぽさを醸し出している気がする。 上巻から引き続き、おそらく実際に存在する装置に関する描写も多く、だからこそ逆に理解が難しくてよく分からないまま進んでしまった部分も多いんだけど、それは映画で補足することにする。 「一度でいいから、なにか予定どおりにいってくれないものだろうか。火星はつねにぼくを殺そうとたくらんでいる」 「オーケイ、自己憐憫はここまで」 「だが、ほんとうのところは、人間はだれでも互いに助け合うのが基本であり、本能だからだと思う。そうは思えないときもあるかもしれないが、それが真実なのだ」
  • 2026年8月17日
    火星の人〔新版〕 上
    火星の人〔新版〕 上
    映画と原作、どちらを先に見るかの迷いにハヤカワKindleセールが終止符を打った。イェイ! 映画のポスターを見て寡黙で職人気質な人が火星に置いてけぼりにされて、生き延びるため黙々と芋を栽培する話(書きながら思ったけど、そんな話面白いか?笑)だと思っていたから、主人公が想像以上にひょうきんで面食らった。でも、先を読み進めて、この性格じゃなかったらこの物語の主人公は担えないなと納得。 地球サイドの話が出てきたあたりから面白さが加速した。通信できない状況での救出がメインストーリーになるんだな!と思ったのに通信の問題は早々にクリア。こちらが勝手に肩透かしを食らう中さらなる問題が。 あの手この手で起承転結の起と転が次々襲いかかり、「マークが何したってんだよ……」と気の毒に思う一方、マークはあり得ない速さで冷静さを取り戻し問題解決に勤しむ。RTAしてるんじゃないんだぞ。自分だったら5回くらい致死量のモルヒネ使ってる。 絶望からの立ち直りが早すぎる。火星の人というか、不屈の人。宇宙飛行士ってみんなこんな感じ?これがWork the problemか? アイリス計画の途中でテストをスキップするって言い出した時からもうオチは見えていました。一度手に入る!と希望を持ったからこそ損失回避バイアスで絶望がすごそうだけど、結局立ち直るんだろうな。 さて、ここからどうなる?
  • 2026年8月15日
    キッチン常夜灯 ほろ酔いのタルトタタン
    3人目の主人公かなめはパワフルで猪突猛進。何となく気づいたらそのポジションにいて、何となくを続けていたみもざとつぐみとはまた違ったタイプ。ただ、三人とも年上の男性に対するやりづらさは共通して抱えていて、これはお仕事あるあるなんだなぁと思うなど。 最後、柊太との関係を「同志」に落としたところに勝手ながらホッとした。 「何も解決していない、なんてことはないよ。私に話してくれた。頑張ろうって思えた。それに、料理を美味しいと思いながら残さず食べ切った。そういうのが大事。大丈夫。」 Kindle Unlimitedで読めるのはここまで。 続きは少し別の本を触ってからにする。
  • 2026年8月14日
    キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ
    「根性がある」の評価をお守りにして悩み迷いつつも、仕事も恋もバリバリこなしてるつぐみは、ちょっと私には眩しすぎた。 「いつかは必ずたどり着くんです。その夜は、いつの間にかムシャクシャしていたことなんてすっかり忘れていました。迷いに迷って、時間がかかった時ほど、たどり着いた時の喜びは大きいですよ。パッと目の前が明るく開けます。本当ですよ」
  • 2026年8月14日
    キッチン常夜灯
    真夜中に営業するレストランのお話。登場人物全員が思いやりに溢れていて、ホッとできる。とても良かった。続きも読む。 ご飯もののお話は、必ずと言っていいほど仕事や悩みの話とセットになるなぁ。ひとは、たとえ何があってもご飯を食べて日常を続けていくしかないんだもんなぁ。 「焦ることはない。ひとつひとつ、問題を解決しながら、生きていくしかない。それはつまり前へ進むこと。進み続ける限り、大なり小なり問題はきっと現れる。今回、突然の脱毛が見つかったように。でも、その都度自分を労っていくしかない。この体で、最後まで走り抜けなくてはいけないのだから。」
  • 2026年8月11日
    竜の医師団4
    竜の医師団4
    ついに主要メンバー総出でイズルへ。 カランバスって(ヤポネ人にとって)最低…と思っていたが、この国もかよ…… 優性思想における「淘汰される側」のことを「先駆者」と締め括ったのに痺れた。
  • 2026年8月6日
    永遠の記憶
    永遠の記憶
    ガリレオシリーズの終わりとして書かれたのだろうな。もちろんもっと書きたかったというのもあるだろうけど、いちガリレオファンとして、「完結」と呼んでも差し支えない作品が読めたことは幸福だと思う。 履歴る 内海が理不尽に謝罪を求められたシーンで「ああ、絶対に謝らないだろうな」と思えたことに、このシリーズと読者の私が積み上げてきた信頼を感じられて良かった。内海はいつだって誇り高くてかっこいい……。そんなまっすぐな内海に、湯川先生と草薙が現場から離れる選択肢を示唆したのがものすっっごくショックだった。二人には内海の回答も分かり切っていたし、内海もその発言が二人の親愛の気持ちに基づくものだと理解していたけど、でも、ここまで常に「正義」であり続けた内海にそんなこと言うなよ!なんなんだ本当に……。 紗穂はとことん可哀想だった。カウンセリングで全てが解決するわけではないというのは大前提として、彼女の言葉の端々や途中興奮して取り乱したシーンを見て、然るべき療養を受けられたんだろうか?と思ってしまった。真実は伏せられているのかな。そもそも母親が犯罪に手を染めたのは真実を伏せるためだったので、そうかもしれないなぁ。本人も「これは逆恨みだ」と分かっていながらも、納得できず葛藤があってずっと苦しかった。同時に「母が出てくる時のためにも生きなければ」と「死にたい」の板挟みも長く続いたのだろうな。生きている限り彼女に救いはないのではないだろうか。でも、もしかしたらこれからは内海が彼女を気にかけ、内海の真っ直ぐな熱が、その心の氷を少しだけ溶かすかもしれない。 (追記)改めて読んでいて、内海に対し現場を離れる選択肢を示唆したシーンは、「自分たちが表舞台から姿を消す」という遠回しの表明だったのかもと思った。だから改めて内海に、お前はたとえ一人になっても刑事を続ける覚悟があるかと問うたのかもしれない。とはいえ、内海の返事なんて分かりきってるんだからいくらそのような目的があったからといって、女であり母である内海にあんな形で問うのは残酷すぎるだろ……。やはり、ショックはショックだな。内海を信じて欲しかった。 終活る まさか容疑者Xの献身につながるとは。 容疑者Xの献身は好きなのだけど、殺されたホームレスはどうなったん?とずっと思っていて。ここで答え合わせがあるなんて。湯川先生も(というかガリレオシリーズが)これまでおりに触れこの事件のことを思い出していただけに、時を越えて区切りがつけられて本当に良かったなと思った。もう直ぐ石神が刑期を終えて出てくると書かれていたので、出所の日湯川先生が出迎えに行ってくれたら良いなぁ。石神は嫌がりそうだけど、この天才二人は友人だからね。 探偵ガリレオに提示された終わりが華々しい卒業という感じではなく、ひっそりとした引退および苦悩からの解放だったのが、なんというか「らしい」なと思った。湯川は探偵ガリレオからただの天才物理学者に戻った。 履歴ると就活るを読んでしばしば「このキャラってこんなんだったか……?」となることが多かったけど、キャラクターたちを物語から解放してあげるための最終巻だったのかもしれない。寂しくなる。 --- ↓下記ガリレオ及び福山雅治のオタクの悲鳴  読まなくていいです --- ガリレオドラマ無印の時からくっつきそうでくっつない湯薫のオタクしてたんですけど……。え!内海が結婚、出産?!相手は誰?!と驚きのあまり数ページ読んだところで一旦本を閉じた。相手が湯川先生だったら嬉しい気もするし、湯川先生だったら嫌な気もする。会話からして二人が夫婦ではなさそう?でも事件が起きたことで一芝居打ってる可能性だってあるし……と最後まで固唾を飲んで見守ったがどうやら内海の夫は湯川先生ではないらしい。息子の工作を「どうせゴミになる」とか言う夫と、「小さな芸術家の誕生か」と優しく言ってくれる湯川先生(しかも福山雅治似)って、もうそんなの、湯川先生と結婚した方が幸せじゃないですか?(?) 息子がピタゴラチョコ好きってのも、じゃあ夫は湯川先生では?となる一因だったけど、多分内海が湯川先生に似てきただけなんだよな〜内海に言い負かされるから気をつけろよみたいな件もあったり、実写の方では内海がすっかり科学知識豊富になっていたし。 でもくっつかないのが湯薫らしくもあるんだよな〜〜〜などと内心大荒れ。たぶんどっちに転んでも嫌!て言ってたと思う。 ---- 8/5の福山雅治さんの東京ドーム公演で「最愛」が歌われ、歌い出し前にモニターに容疑者Xの献身のカバーイラスト(薔薇)が映り、歌唱後には散る花びらとともに永遠の記憶のカバーイラスト(時計)が映った。追悼だなと思うとともに、彼は最後まで演じる覚悟なんだなとも思った。もしかしたら発売前に内容読んでいたのかもな。 ちなみに床モニター中央にも薔薇が映っていたのだけど、それが消えるまでマイク前に向かわず足を止め待っていた姿が印象的だった。薔薇を踏まなかったことは先生と物語への、親愛そして敬意だなと思った。
  • 2026年8月1日
    傷を愛せるか 増補新版 (ちくま文庫)
    「傷を/愛せる/か」のタイトル配置に惹かれてジャケ買いして積んでた本。内容知らず買ったので詩集かなとも思ったけどエッセイでした。 文字配置により湧き上がる違和感、不完全さがまさに傷痕。ちょうどベトナム戦争者記念碑の存在と同じような建て付けのよう。心に傷を負った人が「私には価値がない」と思うことも少なくないだろうが、例え傷があっても内容(本質)が毀損されるわけではないことや、傷とともに生きていくことを存在をもって示しているように感じた。 患者が「幸せになっていくこと」への祈りが誠実な言葉で語られており、自分にもそういった祈りを向けたい相手、または向けてくれる相手がいること、その顔が自然と頭に浮かんだ。いつまで経っても自我をしっかり形成できず気分の浮き沈みも激しい日々だが、これまで過ごしてきた時間の中で確かに贈られてきた予言の言葉を受け入れ、信じて、日常をつづけていけたら良いなと思った。 「でも自分にはできない。それは自分で変えようと思っても変えられることではない。その自分を認めなければ自分を生きたことにはならない。」 「それでも、「あなたはいつかきっと幸せになれる」といった予言の言葉、「あなたが幸せになっていくのを、わたしは見守っている」といった約束の言葉が、命綱になることがあると思うのだ。」 「傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷のまわりをそっとなぞること。身体全体をいたわること。ひきつれや瘢痕を抱え、包むこと。さらなる傷を負わないよう、手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。傷とともにその後を生きつづけること。傷を愛せないわたしを、あなたを、愛してみたい。  傷を愛せないあなたを、わたしを、愛してみたい。」
  • 2026年7月28日
    哲学のはじまり NHK出版 学びのきほん
    「自分が何者であるかを自分で決めることができる、ということは、裏を返せば、自分で決めない限り、自分は何者でもない、この世界にとっていてもいなくてもいい存在でしかない、ということを意味する」 「「私」が「私」であることに、何の理由もないし、何の必然性もない。それは、言い換えるなら、自分が何者であるかを、自分以外の誰かのせいにできない、ということです」
  • 2026年7月25日
    三体0 球状閃電
    三体0 球状閃電
    実在する(?)球電をベースにした話。そもそも球電なるものが初耳だったのでどこからどこまでが現実の話なのかも分からず、とりあえず物語として読み終えた。 三体本編とガッツリ繋がっているというよりは、最後に智子が既に地球に到着し人類を監視していることを示唆するにとどまった。ただ、三体Ⅱの初刊版では蚊群編隊が量子ゴースト艦隊になっていたとのこと。そっちでも面白いなと思う。何で改変されたんだろう? 観測されない限り事象が確定しないというシュレディンガーの猫の概念までは何とか着いていけた一方、量子状態の自己観察の部分が理解しきれなかった。本人の感情次第ってこと……?気合い……? 作中ずっと林雲がガンギまってて怖かったが、軍でしか生きていけないと言っていた彼女が子どもたちと笑顔で過ごせるようになったので、彼女にとってはハッピーエンドなのだろう。 また、自分の研究が兵器として扱われ実際に大勢の子どもを死に至らしめてしまったことを機に陳が軍を離れたのを見ながら、三体Ⅰの汪淼もやはり同様の理由で舞台から降りたのかなとも思った。やりきれないよな。 あと「冴えないぼくが美人に特別視される」が本当に作者のヘキなんだなぁとしみじみした。。。
  • 2026年7月19日
    暇と退屈の倫理学
    「幸福の秘訣は、こういうことだ。あなたの興味をできるかぎり幅広くせよ。そして、あなたの興味をひく人や物に対する反応を敵意あるものではなく、できるかぎり友好的なものにせよ」 「楽しむことは思考することにつながる ということである。なぜなら、楽しむことも思考することも、どちらも 受け取ること であるからだ。人は楽しみを知っている時、思考に対して開かれている」 思考することと何かに熱狂して退屈の奴隷になることは別もの? 熱狂はあくまで思考停止で受動的に何かを行うこと? 何かのジャンルに熱狂して解析、考察にのめり込むことはあくまで浪費? 「熱狂」というワードへの個人的なイメージが理解を阻害している気がする。 読み終えるのに時間がかかったこともあり一周では理解・納得し切れていない。メモをとりながら読むべきだった。
  • 2026年7月15日
    わざわざ書くほどのことだ
    何の気なしに書店で手に取り「葬式では泣け」を立ち読みしてそのまま購入 ■葬式では泣け 父が亡くなったとき私はまだ幼く、悲しいと同時に何が何だか分からなくて泣いたり、ぽかん、としたりしていた。その際父の弟である叔父が、下品でしょうもないホラ話を沢山してくれて、おかげで父のお通夜と葬式の記憶では、拭いきれない喪失感とともに私の笑い声も残っている。 葬式では泣け というのは本当にごもっともでその通りだが、作者が明るくおだっていたことは、きっとその場で崩れ落ちそうだった誰かを救ったんじゃないかと思う。懐かしくてあたたかい気持ちになった。 ■寿司おじん シンプルに悔しい!と思った。面白すぎて。人生の節目に何かやらねば!と思って寿司を握りにいくなんて。「面白い」を掴むには行動しないと始まらないんだよな……なんてちょっとだけ自分を省みるなどした。 ■不都合な記憶をなかったことにする天才 「でも、もし私の知らない私が他人の中で無数に、多彩に生きているのだとしたら、私の人生は、私が思っているよりずっと豊かなのかもしれない。他人を外付けハードディスクにして、自分だけ身軽に生きている」 実家で長いこと動物を飼っており、何匹か見送ったりもしているので関根の話も全部良かった。
  • 2026年7月15日
    プレゼント
    プレゼント
    「夏」がテーマの短編集。読んだことのない作家さんもいるけど、名前を見ると「あれを書いた人だな」と分かる売れっ子ばかりですごいラインナップ。中身も当然面白かった。 ちなみに表紙は真っ赤のやつより限定カバーのやつの方が可愛いくて好き。電子書籍でなくわざわざ物理本で買いました。 ■ウッドペッカー荘事件 尊くんの名字が分かった瞬間ニヤついてしまった。伊坂先生がこういう笑わせ方してくるの好きだな。ミステリとしてあるあるな手法でオチまで走り抜けたが、私はこのどんでん返しに引っかかるのが大好きなので楽しく読めた。一番好きかも。 ■二つの宇宙 好きな人と好きな人に対して宇宙が違うという感覚になるの、何となく分かる気がする。登場人物全員が変な人で面白かった。 「それに、涅槃に近いおばあさんとは違って、私たちには時間があるからね」茉莉加みたいな言葉選びをする子がいたら好きになっちゃうよね。 ■真実のトランク オカルトチックなファンタジー設定のトランクの話なのに「ん?どういうこと?」と思わされずにするする読めた。当たり前なんだが文章力凄まじい。カミジョウさんの内側に悪がごうごうと渦巻いていたと書かれていたが、人間の内側は往往にして悪が渦巻いており、それが自分に向くか否かで見え方が変わるだけのような気がした。 ■きっとあの日の光と同じ まさに一夏の恋。そして一生分の恋の話。読み終わった後に、あ〜良かったな〜と手放しに思える気持ちの良い展開だった。恋を機に友情が取り戻せたのも良かった。一番爽やかでTHE夏といった読み口だった。 ■無明 タイトル通り明るさのカケラもない話だった。分かりやすくメッセージ性もあったけど、ちょっとしんどすぎた。夏は苦しく、現実も苦しい。せめて物語くらいは、苦しくなくあって欲しいよ。登場した母子が健康で文化的な最低限度の生活を送れますように。 ■見越しのマツ マツが過去を見せていると判明したところまでワクワク読めた。タイトルが上手い。 別に配偶者もいなければ子孫を残したいとも思っていないたちだが(だからこそ?)「マツよ、お前もか」がガツンと来た。最後に完治を追いかける選択を取るのは、あんまり気持ちが分からない。 ■伝説の季節 短い分で改行を繰り返すことで疾走感であるとか、一瞬でカメラワークがどんどん変わっていく感じがして、文章だけでなく文の整え方にも効能あることを知った。「歴史の一部になる」のひと言を見て、全ての人間が今この瞬間も歴史の一部になっているのだなと気の遠くなる感覚がした。
  • 2026年7月8日
    三体X 観想之宙
    三体X 観想之宙
    原作者公認の二次創作ということに買った後気付いた。翻訳されてるしあんまり違和感なく読めるかなと思っていたけど、思いの外本編と文体が違う感じがして興味深かった(主に序盤)。 天明のこれまでとこれから、AAのヒミツ、三体人の姿、歌い手は何者だったのか、宇宙のはじまりはどうあったのか。本編で回収されなかった話や、本編飛び越えて「はじまり」と「おわり」というスケールの大きい話を展開していて読み応えがあった。 しばしばオタクが書いてるな…と思わせるコテコテの二次創作感を感じつつも、最後に「ここが5kgを失った宇宙で、天明(原作者)が三体を書きました」に落としたのは愛が大きすぎて笑ってしまったのと、この話が公認されていることにも笑ってしまった。
  • 2026年6月30日
    三体3 死神永生 下
    三体3 死神永生 下
    下記感想として色々言ってるが総括してめちゃくちゃ面白かったし、5冊とも読んで悔いなし。 --- これで……終わり……?! 終盤程心とAAが冬眠から目覚めて小型の宇宙船にいるって分かった瞬間、「これは曲率推進ドライブするやろ!!」とワクワクして本当にそうなったから激アツだった。まぁウェイドの邪魔しておいてお前だけ助かるのかよ…感も否めないんですけども。あと、次元攻撃に関しても面白くて、主人公たちは二次元化していないから、結局二次元化=死とも言い切れない(そもそも三次元と二次元で「死」の概念すら違うかもだよな〜)のが不思議な感じだった。四次元世界の描写よろしく二次元化される太陽系に関してもなかなか理解が難しいんだけど、作者の頭の中にはきちんと絵が見えてるんだろうなと思わされるように丁寧に描写されており良かった。 一方ラストで程心と関、AAと天明がそれぞれカップルになっていたのは脈絡がなくて意味不明だった。男性が書いた話だなって感じ。男女二人が長い時間を過ごして、世界に二人きりなので結果的にまあそりゃ恋仲になるだろうとは思うものの、なんか、過程がすっ飛ばされてたから、「え…?」みたいな……。 最終的に、「程心の選択はずっと「愛」に基づいていた」「宇宙が全て程心のような存在でできていれば、宇宙自体の死を免れたかもしれない」と締めたのは自分にはしっくり来なかったが、三体は全編を通して美しい文章が多かったので、SF作家とはロマンチストなのかもなぁと思いました。SF初心者なので。 好きな一節 “そのときだしぬけに悟った。死とは、永遠に点灯している唯一の灯台なんだと。つまり、人間、どこへ航海しようと、結局いつかは、この灯台が示す方向に向かうことになる。すべてが移ろいゆくこの世の中で、死だけが永遠だ”
  • 2026年6月27日
    三体3 死神永生 上
    三体3 死神永生 上
    私が天明だったら三体人と協力して地球とか滅ぼします。人間ってカス。という気持ちになる展開だった。 いくら美人とはいえ、かつて学友だっただけの程心に対して天明は優しすぎないか?と思うんだけど、星まで贈った後に程心を憎むのって、自分の行動を否定し自分の心の柔らかいところを自分で踏み付けることになるから、それはそれで辛くて、もはや後に引けないのかもなぁと思ったり。 自らソードホルダーに志願したくせに即刻判断を放棄した程心が、洋画にしばしば出てくる、主人公の足を引っ張り続ける無能のヒロインみたいでげんなりした……。何を病んどるねん。一番病みたいのは全部おじゃんにされたルオジーの方だろ。ところで彼の妻子はどこへ…? あと、頑張って説明しようとしてくれているのは伝わるが、四次元世界の話がどうしても理解しきれなくてめちゃくちゃページ捲る手を止めたり、戻ったりしてしまった。結局分からなかった笑 分からなかったけど、次元の異なる世界があるって話自体は面白かった! 好きな一節 歳月の風が頭上で吹き荒れ、時間の波が目の前で叫んでも微動だにせず、永遠に帰らない船をただひたすらに待ちつづけている。
  • 2026年6月20日
    三体2 黒暗森林 下
    三体2 黒暗森林 下
    ラスト、「そうくるか!」と膝を叩いてしまった。 智子や水滴といった圧倒的な技術に対し、SFなんだから技術で迎え撃つんだろうと思いつつ、とはいえここからどんなブレイクスルーがあったら三体世界に勝てるのか…と悶々としていたから、社会(世界?宇宙?)の在り方的な観点で活路を見出すのは天晴れだった。 ルオジーが目覚めた未来では壁や服までもがディスプレイのようになっていたわけだけど、今ですらスマホが手放せない生活なのであの世界にいたらますます考える力が衰えそうだなぁとぼんやり思ったりもした。あんまり「この世界になって欲しい!」感はなかった。あと、ベイハイの思想が最後までよく分からなかった。宇宙船での旅がいまいち想像しきれてないだけなんだろうけど、いつかきっと資源が枯渇するんじゃないのかなぁ? 好きな一節 “まだ目覚めていないこの世界は、自身がすでにギャンブルのチップになって宇宙というポーカーテーブルの上に置かれていることを知らなかった”
  • 2026年6月13日
    三体2 黒暗森林 上
    三体2 黒暗森林 上
    ルオジーの想像の恋人の件を読見ながら、“想像力”という虫けらになくて「人」にあるものでこの先立ち向かっていくのか〜!とワクワクしたんだけど、途中から普通に生身のイエンが出てきだし普通に結ばれたので謎の肩透かしを食らった気分だった。 一方で、恋愛パートがあるからか、描写がより一層詩的で読みながら唸ってしまった。 「彼女の瞳は、純白の雲海に覆われた広大な深淵だった。」とか。
  • 2026年6月6日
    三体
    三体
    プロジェクトへいるメアリーが刺さって抜けなくなったので、人生2作品目のSF 団体のトップの正体が分かった時、「そう来るかー!」となったし、そこに至った経緯を追いかけながら「まあ、人間って滅んだほうがいいよね〜」と思った。ここからあと4冊分もあるけど、どう進んでいくか分からなくてドキドキする。 そして地の文が詩的で綺麗。中国出身の本って全部こんな感じ?
  • 2026年5月1日
    燃えよ剣 下
    燃えよ剣 下
    終盤で、死ぬなと分かった上で潔く散っていったのがかっこよかった。
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