あおい "ゲーテはすべてを言った" 2026年8月5日

ゲーテはすべてを言った
Kindleのおすすめに出てきたので読んだ本。 芥川賞受賞作なので心して読んだのですが、やさしそうで難しい。 多分きちんとわかってはないんだけど、読後は少しだけわかった気にはなれました。 ゲーテは名前くらいしか知らず、ゲーテについての知識がある人だったらもっともっと楽しめたんだろうなと思います。 具体的でありながら抽象的でもあるので、苦手な人は苦手な領域かもしれませんが、私はとても面白く読みました。 書いてないことを書いてしまうことの罪悪感や、それが他者だった時の心理もうまく表現されていて、人って無意識で矛盾したこと考えるよな、と思いながら読んだりしていました。 「われわれには、感じたこと、観察したこと、考えたこと、経験したこと、空想したこと、理性的なものと、できる限り直接に一致した言葉を見出そうとする、避けがたい日々新たな、根本的に真面目な努力がある。 」 「できる限り直接に一致した言葉を見出そうとする」のは少しは理解できるかもしれないと思いました。 これをするには語彙力と文章力と思考力がないとできないし、そもそも「感じたこと、観察したこと、考えたこと、経験したこと、空想したこと、理性的なもの」をどれだけ自分が認識できるか、というのが前提としてあると思います。 考えずに人の指示を聞いているだけでいいのは楽かもしれないけど、せっかく人に生まれて考えることができるから、私は自分の頭と心を使って生きていきたいな、と改めて思いました。 「世の中は、いつも同じものだね。いろんな状態がいつも繰り返されている。どの民族だって、ほかの民族と同じように、生き、愛し、感じている。あらゆることは既に言われていて、われわれはせいぜい、それを別の形式や表現で繰り返すだけだ」 これも深いなーと思いました。 あと、「愛の反対は憎しみではなく無関心である」をずっとマザーテレサの言葉だと思ってたんですが、この作品で間違っていたことを知りました… 「愛の反対は憎しみではなく無関心である」はエリ・ヴィーゼルの言葉だそうです。 無知な自分を反省しました… これはもう少し自分の知識や理解力を深めてから再チャレンジしたい本。
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