晴月
@tmm-sd
2026年8月8日
渇愛
宇都宮直子
読み終わった
取り扱うテーマが興味深かったから読んだけど、正直ルポタージュとしての品質はあまり高くないと感じる。軽い読み物。
著者も途中で気づいてまとめる段階で反省も入るけど、取材してる内にりりちゃんにのめり込みすぎてる部分がある。「りりちゃんを心配して取材する私」の記録を読まされてるのでは?と思う瞬間もあった。
りりちゃん本人にのめり込んだ分彼女の話の裏取りがおろそかになり、結果として本の内容が薄くなってる。端々にりりちゃんの人に好かれるテクニックを感じるし、実際に会うとすごく魅力的なところがあるんだろう。
犯した罪との向き合い方に未熟さを感じるから、そこに至るまでの背景としてどういう生育状況だったか気になるが、この本ではその点があまり書かれない。
支援者とか取り巻く人たちとの関わりには危機感を覚える。悪名だけど知名度が上がり、商材としてのりりちゃんに価値が出たからか、利用しようと近づく人が多いんだろうな。
更生させようとする人よりは利用しようとする人のほうが甘くて優しい態度で都合のいいことを言ってくるから、信頼する相手を見極められないと将来的には辛いだろう。
