
やわらかいタン
@ellalee
2026年8月8日
すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー
カシワイ,
人間六度,
新井素子,
椹野道流,
深緑野分,
竹岡葉月,
辻村七子,
青木祐子,
須賀しのぶ
読み終わった
「人類と食にまつわる8編のSFアンソロジー」
⚠️ネタバレ⚠️
☆石のスープ 深緑野分 作
「私は、本物の"石のスープ"を完成させたぞ。野菜屑も肉片も塩もいらない、本当にこれだけでスープが作れる石をな!」
☆E.ルイスがいた頃 竹岡葉月 作
総じて言うなら─わたしの祖父は優しい人だった。幸福な幼年期だったと。
☆最後の日には肉を食べたい 青木祐子 作
そしてすぐに、たたきつけられるような痛みがわたしを引き裂く。わたしは自分の重みに驚き、驚いて指を離す。
☆妖精人はピクニックの夢を見る 辻村七子 作
再び寝返りを打った時、ふと。テーブルの上の、美しいこんぺいとうのシートが、私の目に入った。
☆おいしい囚人飯「時をかける眼鏡」番外編
椹野道流 作
「はい。地下牢での囚人体験は結構なホラー••••••ああ、ええと、恐怖でしょうけど、それだけだと『酷い目に遭った』という感想しか出ないですもんね。何か目新しくて、面白くて、楽しい経験も必要・・・・・・あっ」
☆しあわせのパン 須賀しのぶ 作
銃口が管理官に向けられた。ヒューはとっさに管理官を庇うように前に出た。構わず男たちは叫ぶ。同時に銃声が轟いた。「人類は自由なのだ!」
☆敗北の味 人間六度 作
「彼は人に、食卓を囲むと笑顔になることを思い出させてしまった」
☆切り株のあちらに 新井素子 作
豊作というのは、農家の夢だ。そして、"農家"の夢というのは・・・・・・"農業"をやっている、すべてのひとの─つまりは、"農業"を作った、人類の、夢だ。
たとえば、色のうち、赤が好きなひとや青が好きなひとや黄色が好きなひとがいたとして─勿論いるんだが─、そういうひとに、別に名称をつけないじゃない。このひとは赤好きだから"赤族"とか、黄色が好きだから"黄族"とか。そんなの区別する意味がまったくない。
孫には。どうも、"国"という概念がよく判っていない気配がある。