あざらしさん "遮光 (新潮文庫)" 2026年8月8日

遮光 (新潮文庫)
知人のおすすめということで借りて読んだ。 純文学をあまり読まないので新鮮。 終始陰鬱な雰囲気で進むけれど話はすっと入ってきて、主人公の行動や考えは全く自分とは異なるはずなのに、なぜか理解できる側面がある気がして少し怖くなった。 本当に耐え難い苦しみに直面したときに、自分はそれを乗り越えていわゆる正しい方向へ進めるのかどうか考えさせられる。 主人公の幼少期に出てくる光の表現が作品全体の中で印象深く、ここが本人の根幹にあたる出来事だと確信を持てるのが綺麗だった。
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