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あざらしさん
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@mcsk335
  • 2026年8月8日
    遮光 (新潮文庫)
    知人のおすすめということで借りて読んだ。 純文学をあまり読まないので新鮮。 終始陰鬱な雰囲気で進むけれど話はすっと入ってきて、主人公の行動や考えは全く自分とは異なるはずなのに、なぜか理解できる側面がある気がして少し怖くなった。 本当に耐え難い苦しみに直面したときに、自分はそれを乗り越えていわゆる正しい方向へ進めるのかどうか考えさせられる。 主人公の幼少期に出てくる光の表現が作品全体の中で印象深く、ここが本人の根幹にあたる出来事だと確信を持てるのが綺麗だった。
  • 2026年7月29日
    方舟 (講談社文庫 ゆ 10-3)
    評価がものすごく高い印象で購入したけど納得。 とんでもない作品を読んだ。 何を書いてもネタバレになりそうなので大した感想は書けないけれど、とにかく最初からずっと面白くて久しぶりにほとんど一気に読み切った。
  • 2026年7月24日
    プレゼント
    プレゼント
    いつも年単位で遅れて本を読んでいるけど、著者のラインナップを見て買うしかないと思った。 夏がテーマなので今読んで良かった。 全編書き下ろしなのもまさにプレゼントだなと。 どれも面白かったのは前提として、 「見越しのマツ」が個人的に一番好みだった。 短い話の中で色んな人生が垣間見える感じが素敵で読んでいる間ずっとわくわくしていた。 あとは「六番目の小夜子」の前日譚が令和に読めるのが嬉しかった。 自分が本編を読んだのは10年くらい前な気がするので懐かしい気持ちになった。
  • 2026年7月4日
    化け者心中
    化け者心中
    江戸時代の町の活気だとか、皆が熱中する芝居の華やかさだとかが伝わる空気感が良かった。 それもあってなのか描写は丁寧ではないがテンポよく進んでいく感じ。 たまに誰の台詞なのか自信が持てなくて、立ち止まって考えることはあった。 中盤まではあまり好みではないかも?と思っていたけど気づいたら徐々に引き込まれていて、 華やかさの中にある役者たちの本性や狂気を知っていく過程が面白かった。 バディものが好きなのもあって藤九郎と魚之助のやり取りも楽しい。 話の発端である役者に成り代わった鬼探しをしているのも途中忘れてしまうくらいだったけど、 それが上手く繋がって話が締まり、心中についても綺麗に回収されていて読了感はスッキリした。
  • 2026年6月23日
    アリバイ崩し承ります
    軽いミステリを読みたかったので いつか読もうと思っていた小説のリストから選出。 アリバイ工作のトリックを見破るところを集めた短編集なので、その部分だけをサクッと読みたい人におすすめできると思う。 内容は好みもあるだろうけど なんとなく予想がつく(これはこれで当たると嬉しい)ものから、自分では全く解けなくてアリバイを崩すところをわくわくしながら読むようなものもあった。 アリバイ崩しを承るのが時計屋の店主という設定も面白い。時間を扱うプロということらしい。
  • 2026年6月12日
    汝、星のごとく
    最後まで読んでまず改めて本の装丁をじっくり見た。 正直、苦手な登場人物が多くて読み切れるか不安だったけど、多様で自由な関係性が描かれているのは好きだった。 自分のやりたいことをやる、他人の言葉や評価なんか気にしないというのは理想だけど難しいというのももちろんわかっていて、それでも北原先生の言葉が刺さる。 暁海が成長していく姿がかっこよくて良かった。 櫂は通帳を眺めているくらいなら暁海に会いに行くべきだともやもやしたけど それぞれ思うところもあるだろうから、これもいろんな愛の形のうちの1つなのかもしれない。
  • 2026年5月28日
    くらのかみ
    くらのかみ
    夏休みに親戚の家(しかも古いお屋敷)に行って大勢集まるだとか、 子どもたちだけで協力して事件を解くだとか、 題材から好きなのもあって最初から最後までずっとわくわくする話だった。 こんな夏の思い出が欲しかった! ホラー要素は薄めで読みやすい内容だった。 あらすじにもある通り 冒頭に「四人ゲーム」で子どもが1人増えるけど 自分はそれがどう事件に関わるのかわからず、ちょうど忘れかけてた頃に回収されて納得。面白かった。 親戚あるあるだと思うけど この小説も登場する大人が多くて覚えるのがちょっと大変。 でも子ども特有の名付けがあったり、 事件を整理するために絵を描いてくれたりするのに助けられて良かった。
  • 2026年5月22日
    黒牢城
    黒牢城
    言葉の意味や史実が気になって 久しぶりにたくさん調べながらの読了。 ひとつひとつ出てきた謎を解いていくような流れだけど、全体で見ると章ごとに起承転結といった構成で読みやすかったと思う。 村重視点で読み続けるので 籠城で少しずつ追い詰められていく苦しさや焦りを感じたり、家臣たちの機微について思案したり疑ったりと少し辛くなるところもあった。 頭が良い人どうしの会話はわくわくするので、官兵衛とのやり取りはずっと面白い。 自分の読解力が足りないのか、 ミステリ要素に関しては疑問点がいくつかあるので読み終わってからもまだ考えている。 わからなかったら映画を観に行こうかな…。
  • 2026年5月9日
    一次元の挿し木
    一次元の挿し木
    文章がシンプルで読みやすかった。 あらすじの時点でどんな結末になるのか気になっていたのと、話の展開もサクサク進むので楽しく読み終えられた。 たまに主人公の顔が整っていることによってなんとかなっている節があるのがちょっと面白い。 視点と時系列の切り替わりが多いけど ちゃんと明示してくれているから気にならなかったし、むしろわかりやすくて良かったと思う。 終盤の展開は良くも悪くも一気に雰囲気が変わるなといった印象。 SF風という情報を先に仕入れていなかったら、思っていた雰囲気と違って困惑したかもしれない。 挿し木ってそういう意味なんだな…。 自分は初めて知ったけど、知識がある人だったらタイトルから展開の予想がついたりするんだろうか。
  • 2026年4月24日
    君のクイズ
    ゼロ文字解答の謎を解いていく過程はもちろん クイズ番組の決勝戦をさらっていく描写が臨場感あって、小説でこんなに熱く楽しめるとは思っていなかった。 あまり読まない系統の内容なので数年避けていたけど購入して良かった。 いつの間にか本庄絆にむかむかしている自分がいて、すごくのめり込んでいたんだなと気づいた。 読んでいる最中は少し冗長なところもあるなぁと思っていたけど、終わってみればこれはこれで良いのかもしれないなと。
  • 2026年4月19日
    楽園とは探偵の不在なり (ハヤカワ文庫JA)
    「二人殺せば地獄に堕ちる世界で連続殺人はいかにして可能なのか」 というキャッチコピーに惹かれて購入。 特殊設定ミステリは今までなんとなく避けていたけど、設定も無理なく自然に受け入れられて面白かった。 王道のクローズドサークルなのも自分の好みに合っていたし、館の見取り図があるのもありがたい。 あと登場人物の名前が職種に関連していて覚えやすいのも親切。 個人的にはミステリ部分よりも こういう世界だからこその不条理さや正義についてだとか、主人公が挫折から立ち直る様の描写のほうが刺さった。
  • 2026年4月15日
    恋に至る病 (メディアワークス文庫)
    中盤の一文で何が本当か何が嘘かわからなくなって衝撃だった。 いろんな見方があって 考察のしようもたくさんあるけど、 自分は宮嶺を通して見た景しか知ることができないし やっぱり宮嶺が知っている景が全てであってほしいと思ってしまう。
  • 2026年2月24日
    緑の我が家 Home,Green Home
    さっと読める良ホラー。 仄暗い雰囲気や身に迫る危険な感じ、過去と現在に向き合う主人公の気持ちの変化に対する描写など魅力がたくさんで良かった。 読む前には心温まるストーリーと聞いていたけど、個人的には罪悪感とかやるせなさみたいな感情のほうが大きいかもしれない。 主人公もそういった感情を抱きつつも乗り越えていくんだろうなと思っている。 事実や状況は何も変わっていないけど人が気持ちの変化によって前を向いていくような雰囲気がとても好き。
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