遮光 (新潮文庫)

43件の記録
アルト@jako56562026年5月7日読み終わった『私の消滅』を読んだとき、数日間浮かび上がれなかったので覚悟がいった。 ある意味で、今回の方が突き刺さって長い間抜けそうにない。 そうしないと生きていけないから。 人を不快にさせるから。 悲しさに潰れてしまうから。 「虚言」が生きる術になることもある。 それを重ねて重ねて、どの姿が本当の自分か分からなくなったとしても。 彼女の消失は彼にはもう耐えられなかった。 でも瓶を残したことで、死に対して自分を欺けなくなる。

神経@cyr272026年5月1日読み終わった旅行先で読みました。 中村文則さんの作品をそこそこ読んできたからか、ラストの描写が予想通りでした。 主人公の行動が全体的に受動的に見える部分が、中村文則さんっぽくないと感じました。大体の作品の主人公たちはなにか猛烈な衝動に駆られていることが多いので、そういう意味では新鮮でした。この作品の主人公の自我の有無が不明瞭で不気味でした。
- ansi@ansi41502026年3月28日読み終わった暗く冷たいまま進んでいくのが心地よかった。ありたい姿を演じ続けていくと、自分の輪郭が分からなくなっていく。ある妥協点を探すのが大事? それともそのままの自分を受け入れられるようにする?


チャイ@chai_cat2026年2月24日読み終わったまるで第三者目線のような描き方、太陽の描写で「異邦人」を思い出した。 同時に主人公は空想・虚言というペルソナの下でないと生きられない、そういうふうに育ってきたと見られ。 さらには恋人も亡くしたのかと思うと… 彼が救われるのはどこなのだろう。

ne3ui@o-akubi2024年10月25日読み終わった無機質な文章のせいか古典を読んでいる気分になったのと、突飛な設定に終始お話から一歩離れたところで読んでいる感覚だったのだけれど、ラストシーンと中村さんのあとがきで涙が出てきた。苦しみの渦の中必死に抗うこの青年のお話に、救われる時が今後もきっとあると思う。私に限らず。
- 夜井@beginner_reading1900年1月1日読み終わった書き出しで興味がそそられた。この主人公は瓶を黒い袋に入れて大切に扱っている。主人公が周りの人に良いように扱われるように嘘をついていく過程がなんとも言えなかった。全体を通して、現実逃避、衝動、狂人といった感じだった。話は同じ著者の『銃』に似ていた。過去の経験から気持ちを偽ることに慣れてしまって本当に大切な人との生活も演技だったということにしていたが、失ってからはまだ生きているという定にしないと精神が持たないというくらいだった。



































