つばめ "せんそうって" 2026年8月8日

つばめ
つばめ
@swallow3
2026年8月8日
せんそうって
せんそうって
八木咲,
永井玲衣
"あなたなら、わたしがかつて声を詰まらせた「せんそうって」のあとに、どんな言葉をおくだろうか。" 読み終わった後も永井さんからのこの問いには、答えられない自分がいる。 これまで戦争に関するたくさんの本を読んだり、戦争についての資料館や戦争の痕跡が残る場所に行ったりしてきたけど、なぜ自分がここまで戦争について知りたいと思っていたのかが分かっていなかった。この本を読んで、ひょっとすると「戦争ってなんなんだろうか?」という問いの答えを見つけたいと思っていたのかもしれないと思った。 "伊江島のすさまじい歴史と資料を見終わったわたしたちに、どうだったかとたずね、言葉を失っているわたしたちに言う「すぐに言えないということは、何も感じてないということだ」という鋭い声。" 色々本を読んだり、資料館やその場所に行ったりしても戦争について分かったと思えない。今が戦争を経験された方の話を直接聞いて、また次の世代へ伝えられる最後の機会かもしれないと思って行動したけど、この分かってないモヤモヤを抱えた状態で可能なんだろうかと考える。 そんな自分に謝花さんの言葉が刺さる。理解しようとしていたつもりでも、「昔のことでイメージできない」「その当時に実際に見聞きしていないと分からない」という風に、心の中で戦争について距離を置いていたのではないかと思う。 原爆投下や終戦の日があるこの夏の時期だけに戦争へ思いを寄せるだけでなく、いつも戦争について問い、考えなければいくら色々な本を読んだり、色々な場所に行っても何かを感じることは難しかもしれないと思った。 "言葉にできなかった歴史は、言葉を聞けなかった歴史でもあり、沈黙をきいた歴史でもある。" 祖父や祖母の体験について話をもっと聞くべきだったと後悔していたが、わずかでも話を聞くことができて、それ以上は語ることがなかったということもこの文章を読んで、肯定的に考えることができた。 「せんそうって」…この先に続く言葉を他の人と話しながらこれからも考えていきたいなと思う。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved