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2026年8月8日
盲目的な恋と友情
辻村深月
読み終わった
親密になればなるほど自意識が肥大して、嫉妬と憎悪に静かに静かに狂っていく。恋に溺れた女性と、友情に依存した女性の愛憎の物語。
愛した人があまりに美しく愚かだと分かっていても離れられない、周りの声も聞こえない程にのめり込んでいく。これを依存と言わず何というのか。
友達より恋を優先するのは、友情は所詮どこまでいっても他人だから。自分のコンプレックスから相手に依存して、配慮してるフリをしながらも相手に自分を押し付ける。
どちらも独りよがりで愚かなのに、その感情が分かってしまうことがしんどい。
蘭花も留利絵もやんわり美波を見下したり軽蔑したりしているけれど、周りとの関係を俯瞰して見られる彼女が一番人が出来ていると思う。環境に依るものとは分かっているけれど、やはり人との関わり方が人を作るのだろう。

