駒子
@koma_blue
2026年8月9日
プラチナデータ
東野圭吾
読み終わった
2010年に刊行された作品ということに驚きました。
タイトルのプラチナデータとは一体何なのか、作中で出てくるのは割と後半の方になるけれど、プラチナの言葉から何か特別なデータなのだろうな…と思いながら読み進めていたらあっと言う間に読んでしまいました。
登場人物の神楽に対してはじめはあまり人間味を感じないというか、病院で登録を渋る女性に対して説明するシーンで冷たい印象を受けたのですが、事件に関わり謎を解いていく過程で少しずつ彼自身が変わっていくような、元々あった性質なのかも知れないけれど、人としてのあたたかさを取り戻していっているような気がしました。
でも少年期に大変なことがあったのでそういう気持ちを封じ込めてしまったのかも知れないなとも思う、途中で助けてくれた人たちの優しさと彼らの暮らしに少しの間でも触れたことが彼にとって良いことだったのだなと思った。
神楽とは反対に浅間は感情を露わにする熱いイメージで、性質の異なる2人の視点が交互に書かれ、真相にたどり着く展開はとても面白かった。
途中で神楽と行動を共にする彼女のことはもしかしたら、と予想がついてしまったけれど、でもふたりにとってはもう会うことはなくても、幸せな結末だったと思う。

