
つつじ
@m_tsutsuji0815
2026年8月9日
闇の奥
ジョウゼフ・コンラッド,
黒原敏行
読み終わった
幽霊の正体見たり枯尾花みたいな話だったんですが翻訳の黒原敏行氏の解説が面白かった
"けれども、小説を素直に読めばコンラッドが植民地支配を批判しようとしてこれを書いたのではないことは明らかなように思える。極端な言い方をすれば、リンゴを描いた絵をミカンが描けていないと批判しても仕方がないのではないか"
"クルツは豊かな才能を備えた人物だったが、そのすべての才能のうち、最も顕著で本当に存在感を持っていたのは、語る力、その言葉──表現する能力、人を混乱させ、啓蒙する、とびきり高尚でありながら卑しむべきもの、脈打つ光の流れ、あるいは見通せない闇の奥から発する欺瞞の流れだったんだ。"
というときの「闇の奥」が創作上の熱帯であって実在のベルギー領コンゴであることがわからない人はけっこう多い