
ev
@ev
2026年8月9日
ゾンビ回収婦
小砂川チト
読み終わった
・すばらしい。
・VRゲームのNPCとして求められていない「仕事」にのめり込むなかで、なぜ働くか? 社会でどう生きるか? 主人公は考える。機能としての仕事について仕事自体は登場させず表したところがおもしろい
・1文目の「専心」は「腐心」の方が良いと思ったが(ゾンビだけに)、腐心だと苦労のニュアンスが出て合わないから敢えて専心にしているのだろうか?
・本作は一人称小説と言われているが、実際には「わたしたち」「あなたたち」など、場面ごとに視点を変えている。それが文体とも相俟った良さにつながっている。
・まず導入時点では主人公の人物描写や詳細な背景情報を入れず、AI・仕事・ゲーム(虚構世界)などの要素で読者が共感しやすい形にしておく。最後に主人公の苦悩の場面で過去や親との関係などが明かされるという構成もうまい。
・著者の「AIがおもしろい小説を書けるようになっても関係ない。私が書きたい間は書く」(意訳)というインタビューでの発言も良かった。
