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@bunkobonsuki
2026年8月10日

<世界の主要文学>として、以前から一定の評価は受けていた日本文学。しかし、評価の対象は夏目漱石や三島由紀夫といった近代の男性作家が主だった。
ところが、今の英米では真逆のことが起きているのだ。現代の女性作家——村田沙耶香、小川洋子、柚木麻子といった作家の作品が英米の文学賞を席巻している。
英米で何が起きているのか?
なぜ、以前とは別の形で日本文学が注目されているのか?
「翻訳」というキーワードから、世界文学に起きていることを解明する。
本書では触れられていないが、個人的に日本文学が再評価される一因にファンサブ文化があると思う。
日本のアニメを制作会社に無断で翻訳するファンサブ文化は、著作権侵害といえばそれまでだ。
しかし、日本語の地位を押し上げ、英米の英語帝国主義を後退させるという点では歴史的な転換点だったのではないか。
日本語というローカルな言語を英語という世界語に翻訳する。
普通であればまず起こり得ないインセンティブが、「アニメを自国語で理解したい」という動機によって大規模に生み出されたのである。
ファンサブはもはやそれ自体が一大文化と呼べるものになっている。必然的に日本語を理解した翻訳者たちが養成されるわけで、日本文学の輸出に一役買っていると思う。



