
704h
@704h
2026年8月10日
ムーン・パレス
ポール・オースター,
Paul Auster,
柴田元幸
読んでる
2/5くらいまで読んだ。最高に面白い。
『ブルックリン・フォリーズ』を読んでハマり、『ガラスの街』、『幽霊たち』、『鍵のかかった部屋』とニューヨーク三部作を読んで、オースター5作目となる本作を読んでいる。
ニューヨーク三部作のような実験的な作品ではなく、程よくエンタメしていて『ブルックリン・フォリーズ』に近い。まだ前半だが、人生のどん底まで堕ちた主人公が運命的な女性に出会い、自分を取り戻していく話のようだ。人生の落ちぶれ方が極端過ぎて面白い。
極限まで切り詰めて生きる姿は、さながらダンテの『神曲』的地獄巡りだ。そしてベアトリーチェのようなキティ・ウーに出会うわけだが、エフィングという悪魔のような老人と出会う。主人公とこの老人のやりとりが楽しくて笑った。
ポール・オースターは素晴らしい。書き方も巧いなぁと思う。技術的なことは分からないけど、さらっと描いてくれる。続きも楽しみだし、他の小説もたくさんある。幸せなことだ。