
しゅしゅ
@hon_46
2026年8月9日
盲目的な恋と友情
辻村深月
読み終わった
借りてきた
面白かったーーー最後の留利絵パートは展開気になって一気読み。
盲目的な恋と盲目的な友情。
前半『恋』蘭花パートはよくあるような激情の恋愛話。
後半『友情』は違う側面で描かれていて友達を想う留利絵の視点。
前半どこか”彼女にはわからないから”、と思ってしまう蘭花も居るし、恋愛話はこの子にしたい、みたいなのも分かる。留利絵はやっぱり卑屈が過ぎてるなあと思う部分も😅
蘭花が美しく有望な茂実と共にする自分、を追い求めていたように、留利絵も”蘭花の友達である自分”への執着が・・・。
自分がずっと蚊帳の外だった感とか。
大塚に一瞬見初められたような気がしちゃったこととか。
P180 どうして、いつの日も、友情は恋愛より軽いものだというふうに扱われるのだろうか。
恋はいつ終わるともしれない軽いものなのに、長く、ずっと続く友情の方は、話題になることが、ない。
P195 自分がひどい行いをした親友が、それでも隣に居続けたのだということを、彼女が自覚する日は来るのだろうか。
P206 友達の結婚式に、蘭花と美波は呼ばれても、私は呼ばれない。あの代のコンマスは、私、だったのに。
美波を選ぶ友達から、私は切られた。
P211『君さ、誰にも愛されたことがないでしょ』『誰にもきちんと執着されたことがないから、友達のことをまるで自分のことみたいに躍起になるんだよ。』
P213 どうして、茂実なのだろう。大事なのは、男なのだろう。
私は、男はいないけど、平気だ。
そんな無駄なものを背負い込むことはないのに、何故、多くの女は男がいなければダメだと思いこむのか。
私と、平穏に暮らすのでは、ダメなのか。
女友達はどうして男に、敵わないのか。
茂実と揉めてしまったからもうこの恋人とではダメだと思ったり、最後乙田くんとの結婚報告で、『感謝は、ないのか。』と思ったあたり、グロくて怖すぎた。😅
P225 感謝は、ないのか。
と思ったことで、初めて、私は、自分が祝福など、していないことを知った。
今日、ここに至ったことに、私への、感謝はないのか。
私がしたことに、気づいていないなんて、言わせない。
P228
私にあの子はもっと、感謝するべきだったんじゃないか。
でも、あの子だって本当はわかっているはずだ。
今の自分があるのも、その幸せがあるのも、私のおかげなんだから。
乙田くんだって、私にもっと、感謝するべきだ。
最後スピーチで親友として紹介されスポットが当たった時の留利絵の優越感。
どうして、今日という日が終わるまで_せめて私のスピーチが終わるまで、待てなかったのか。
あの子は、私の春だった。
誰にも愛されない、私の、明けない冬の時代に訪れた、春だった。
最後は真相はどれ?と思わせるミステリー的な要素もあって、面白かった。
留利絵の狂気。愛憎は表裏一体。。