
森野進
@morinossm
2026年8月11日
踊りつかれて
塩田武士
読み終わった
後半ガラッと違う話が入ってきたので驚いた。ネットの誹謗中傷にまつわる社会派な小説を読んでいると思っていたらプチ尼崎事件ルポになるとは予想できなかった。悲惨な過去はありそうだなとは思ったが。
社会問題的なのに個人的な動機の要素が強かったら嫌だなあと途中で思っていたが、読後感良かったのであまり気にならなかった。社会問題としての視点を持ちながらも、もっと細やかでドラマチックで個人的な世界が冒頭の文を支えていることに説得力があった。これは確かに、こういう世界の捉え方をしている人は公益目的なんて主張できないでしょう。
実在する曲が多数散りばめられていて、全然世代ではないのでYoutubeで聴いて雰囲気を掴んだ。音楽が人の感情に訴えかける力は強すぎてずるい。視覚芸術ではこんな事できないと思って悔しくなってしまう。
途中出てきたたくさんの人物名に「こいつが後半に現れて急展開するのでは」と思ってたのにそうならなかったので、空振りの後味もじわじわ。
