みやま "ベイルート961時間(とそれ..." 1900年1月1日

みやま
みやま
@suiryusha
1900年1月1日
ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)
この本はレバノンの都市ベイルートという場所にスポットを当て、食文化から料理の作り方、生活からの考え方に焦点を絞り当てて961項目を書き連ねた本だ。ちなみに961はレバノンの国番号である。(作者は滞在時間を計算したら961時間だったと書いている)。フランスに住む日本人が現地取材しフランス出版後、日本語出版をしている。 フランスでは何かしらの幻想を抱く言葉にイスパハンという表現がある。オリエンタルを想起させる。フランスでこの言葉は使われていて、有名なものはピエールエルメのバラの香りがするケーキだ。当時のパリは地中海沿岸および周辺諸国文化に魅了されていたと思う。実際フランス自体は姉妹都市として提携していてここを拠点に食の流行都市にもなっていったと理解して良いかもしれない。 自分達だって食べている料理があった。タブレだ。これ、フランス料理だと思っていた。一番小さなパスタ、クスクスに色々混ぜて食べる料理でさっぱりしている。クスクスも比較的手の届く範囲で惣菜として売られていて、さっぱりと食べたい夏にピッタリ。でも、実はレバノン料理がルーツだった。現地ではクスクスの代わりに挽き割り小麦を少し使い、細かくちぎったパセリやミントをたっぷり混ぜている。女性が銀行に並びながらちまちま摘んでいるらしい。さぞかし銀行はさわやかな香草の香りでいっぱいだっただろう。想像するだけで五感が刺激された。 この本、実は古参の積読だった。目の入る位置に軽く3〜4年は積んでいた。読んでいて内戦とか反政府デモとか当時の内容やそれ以前も書かれていて、とてもサックリと読めるような代物ではない。開いては閉じるを繰り返した。ある時、スッと読めた。契機にわからないなりにまだ明るく闊達なベイルートを知ってみようかなーと思った。けど、今回も随分へこたれそうになった。 今のレバノンの情勢は2026年8月現在もReuters通信によればレバノンとパレスチナの仲はベイルートから更新されていて武装解除には至っていなくて、なんだか幸せな状況にはなっていないのだけど、地政学が理解できてなくてもんやりしている。 そのあとにそういや、岡根谷実里の世界の台所探検を持っていたな、と棚をゴソゴソしてパレスチナの食事を見てみた。難民キャンプで制限がありながらも顔を合わせて食べていた。 平和にご飯ぐらい食べたいよなあ。分断ってこわいな。
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