
いちのべ
@ichinobe3
2026年8月11日
花檻の園
北沢陶
読み終わった
身体から花が生える奇怪な現象に見舞われる美少年と、彼と共に現実とは異なるルナパークに迷い込む転入生。
肉を破って花が生える描写や、花を切り落とす痛み、同級生たちに花を奪われる場面など、痛々しく悍ましく「厭」ではあるが、「恐怖」の色は薄いなと感じる。それは現象の因果関係が明確なことにも由来していそう。神格を退治はできないまでも、日常生活を送れそうなレベルでは対処もできているし。
昔の新世界や人々の空気感、「美貌」を持って生まれたが故の不運だけでなく、今でいうヤングケアラーの葛藤も盛り込まれていて、色々な面で心のやわらかいところを撫でられるようなお話だった。



