みずたま "あふれでたのは やさしさだっ..." 2026年8月11日

みずたま
@readslll
2026年8月11日
あふれでたのは やさしさだった
絵本「おおかみのこがはしってきて」が素晴らしく、それで知った寮美千子さん。奈良少年刑務所で朗読や詩の授業を行っていたらしい。その中での出来事や思いを記したノンフィクション。父親にバットで頭を殴られ、言語障害がのこってしまった少年受刑者が強烈に印象に残る。 ここは少年院ではなくて少年刑務所だから、比較的重い罪を犯して来ている“加害者”であるのは間違いないのだけれど、それ以前の「家庭」という、本来子どもが庇護されるべき場所において“被害者”であったことがわかってくる。被害者であり加害者。寮さんが詩をつくる授業を展開すると、重い罪を犯した非行少年とは思えないほどの美しい詩があふれてくる。 読んでいて胸が苦しくなるのは避けられないし、性善説と性悪説についても考えさせられる一冊。
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