
ヤマダ!
@ts_o_tw
2026年8月11日
急に具合が悪くなる
宮野真生子,
磯野真穂
買った
読み始めた
読んでから観るか、観てから読むか悩んで、観てから読むことにした。3時間ある映画の中で2時間くらいは泣いていた。
映画に感動して泣いたとか、悲しくて泣いたとか、そういうことではなくて、壮大な自然を前にして訳もなく涙がこぼれる時のような圧倒される感覚があった。
*
濱口竜介の作品を観ている時、作品世界に没入していると同時に半ば強制的に人生のあらゆる場面が思い起こされ、更に今後起こりうる様々な邂逅や喪失への恐れと祝福が濁流のように去来して、すさまじい喜びに脳みそが壊れそうで涙が出てしまう。
映画を観て泣いているんじゃなくて、生きていて、涙が流れていることを、映画が明らかにしたという感覚だった。
あの子が住んでる重慶の風景、父親の遺骨を海に撒いた日の嘘くさい春らしさ、大きな手術を控えた人から届いた絵葉書に「元気だせよ!」と一言だけ添えてあったこと、全てがもう一度体験しているといっていいほどの強烈さで頭の中に立ち現れた。
もう会えない友達がいて、その人の作った曲が大好きで、でも音源がもうどこにもないからボイスメモにあるノイズ入りまくりの録音を聴いて歌詞とコードを耳コピしてノートにメモして、それを見ながらたまにギターを弾いて歌うんだけど、それに似ていた。
懐かしくてかけがえのないものがあり、それをなんとかして取り戻そう、もう一度手に入れようとするんだけど、同じものが手に入ることは絶対になくて、でももう一度それに触りたい気持ちが結果的に新しい歌を作らせて、それはほしいものとはちょっと違うんだけど段々と新しい歌が新しいかけがえのなさを帯びていく時みたいな。


