しっかりナポリタン "君が手にするはずだった黄金に..." 2026年8月12日

君が手にするはずだった黄金について
この小説の語り手は、君は、私は、いったい何者なんだろうか。 それくらい存在が揺らぐような危うい足場に立っている気がした。 本文でされる描写が自分の知っている記憶と一致するような、でも遠いところにあるような、現実とフィクションの境目に立っている気持ちになった。 「もしかしたら、僕たちが逆の立場になっていた可能世界も存在するのかもしれない。」P.43 「片桐はなぜ、決して手に入るはずのない黄金を摑むために、自ら取り繕い、フォロワーを増やし、著名人と仲良くなったりしたのだろうか。」P.166 「僕はどちらの小川だろうか。そもそも僕は、何者なのだろうか。」P.233
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