君が手にするはずだった黄金について

57件の記録
- 成功者の味方は怠慢な他人@No_Read_No_Life2025年8月3日読み終わった借りてきた主人公が小説家の小川であり、まるで著者の実体験かの様な短編集。 フィクションがまるでノンフィクションかの様に書かれていて、さらにその文中にこの様な文章の作り方が書かれていて頭が混乱すると同時に小説家の凄さを感じることが出来た。 1600円
- tomika@to_mi_ka2025年7月21日読み終わった借りてきた著者ご本人?と思わせるような主人公 一編ずつが少しずつ関わりあっていく短編集 最近のわたしの中のトピック「ナラティブ」を感じられた
- yt@yt2025年6月19日読み終わったエントリーシートを書いていたラップトップで、いつの間にか小説が書かれていく。 院生の「小川」が小説家になるまでの6短編。 同じように物語を作る占い師や詐欺師、漫画家との対決もあり。 物語が捏造されていく過程や類型が丁寧に描かれます。 小説を書くとはこういうことかー。 誠実さが文章から伝わってきました。 「僕はどちらの小川だろうか。そもそも僕は、何者なのだろうか。」(p233) めっちゃいい。
- 文音こずむ@ayanekozumu2025年6月9日読み終わった私は受賞エッセイが好きです。この虚実入り乱れた感じたまらない。これが全部嘘でもいいんだよ、それが小説というものだろ 名言という財宝がゴロゴロと転がっているのは小川さんの思考量が反映されてる気がする この人の他の作品も読んでみたい。受賞作も多く今まで手に取らなかったのが恥ずかしい
- oheso@oheso2025年6月7日読み終わった@ 自宅「【物語をつくる】という行為の構造」「なぜ語り、語ることで何を失い/何を得るのか」についての連作短編集。 小川哲はどちらかというと世界観がしっかりと構築された「物語のおもしろさ」を味わえる小説を書く作家だとこれまでの本から感じていたけれど、今作は「語りに関する感情の機微」に表現の重きがある様な気がして、少し違った手触りだった。
- おもち@omochi____s2025年5月12日読み終わったエッセイのような連作短編集だった。どこまでが著者自身のことを書いているんだろう。プロローグが哲学の話なので身構えたけれど想像よりも読みやすくサクッと読了した。
- わびすけ@tamayura-19232025年4月8日読み終わった私も 「黄金」 を 夢みてる? まるで違う 自分から目を背けて 確かにあるのは ベッドに沈む今だというのに 見逃したくない 私の「氷」
- haku@itllme2024年6月7日読み終わった1番印象的な話は 主人公と株の話に手を染めて成功者として自分を偽り続けた友人のはなし。 彼がなりたかった成功者。 誰かへの承認欲求と それによる自分への満足感 承認欲求を得るために自らに嘘をつくことが最終的に何を産むのかと気付かされる 手にするはずだったと思っていた黄金を 追い続けた彼の生涯が 黄金にはなぜか見えなかった
- はぐらうり@hagurauri-books2023年10月28日読み終わった近年でいちばん好きな短編?集だった。文章のリズムが心地良い。全部嘘、と思わせておいて、本当が入り混じっている感じ。「三月十日」を読んで僕は日記をつけ始めた。タイトルになった「君が〜」は片桐主人公で長編になりそう。らしさ全開。