
漆野凪
@urushinonagi
2025年4月1日

世界のへんな肉
白石あづさ
読み終わった
かつて読んだ
食を通じて世界の異なる文化を見ているようで面白い一冊。
ジビエのウサギやライチョウはレバーや魚のハラワタのような苦味があるらしく、苦い肉とは一体どんな味なのだろうと想像を掻き立てられる。ヨロイナマズの味噌汁は、身が濃厚でもっちりかつアボカドのようなねっとり感があると記されていて興味を惹かれる。白子と形容されるヒツジやヤギの脳みそも、きっと淡白だけど旨みがあってふわふわとしていておいしいのだろう。
個人的には「日本のおでん屋で白子を食べるたび」という記述が強く印象に残っている。おでん屋さんってそんなに多種多様な具材があるものなのか。おでんに白子が入っている様子の想像がつかない。
結局は、自分が属していると思っている文化圏の予期しない細かい差異が、一番衝撃なのかもしれない。



