ゆうひ
@yuhi
2025年4月1日

鍵のない夢を見る (文春文庫)
辻村深月
心理描写の繊細さにいつも驚かされる。
特に印象的だったのは、5篇目の話。
念願の子供を授かった、ママさんが主人公。
育児のストレス、旦那さんとのすれ違い、友人も近くにおらず孤独、次第にノイローゼになっていく。
自分は男であり独身で、子育てに奮闘する女性の大変さは、当たり前だが体験はできない。
でも辻村さんの小説を読むと、それがいかに大変な事で、どれだけ偉大なことか、少しだか想像ができる。
未来、自分にも奥さんができた時、この話を思い出して、寄り添えるようになりたい。
そんな風におもった。