鍵のない夢を見る (文春文庫)

7件の記録
- ゆうひ@yuhi2025年4月1日心理描写の繊細さにいつも驚かされる。 特に印象的だったのは、5篇目の話。 念願の子供を授かった、ママさんが主人公。 育児のストレス、旦那さんとのすれ違い、友人も近くにおらず孤独、次第にノイローゼになっていく。 自分は男であり独身で、子育てに奮闘する女性の大変さは、当たり前だが体験はできない。 でも辻村さんの小説を読むと、それがいかに大変な事で、どれだけ偉大なことか、少しだか想像ができる。 未来、自分にも奥さんができた時、この話を思い出して、寄り添えるようになりたい。 そんな風におもった。