"午後の曳航" 2026年8月12日

馨
@tsuonki
2026年8月12日
午後の曳航
午後の曳航
三島由紀夫
13歳の登は、世界がどこまでも虚構で、くだらなく、またそんな世界を作り上げた大人達をとことん愚かだと確信している。尊敬されるべき男とは、英雄とは、自分がいかに傷つけられようと、理想を突き進む者であると妄信している。 登にとって、航海士の竜二はまさに理想の英雄、海に生きる男。自分もこうなるだろうという憧れ。 そんな憧れの存在が母と結婚して、凡庸で、くだらない存在になりさがっていく。 それがどうしても許すことができない彼は… というところまでは読み込めた。 理想を追い求めて、理想に殉じることがはたして正解なのかな。現実(平凡な幸福)を求めた時点で、その人の価値が無くなる訳じゃないだろう、と読みながら考えてた。 登の考えって、登自身がはっきりと導いた考えではない気がする。首領の考えに同調してるだけで、主体性が無い。この世が空虚と冷笑する登自身も、芯が他人に依存していて空虚な存在だなあ。 しっかりと自分の中で落とし込めなかったところ ・母の房子が意味するところってなんだろう? 海=理想(英雄)=竜二、陸=現実=母って対比なのかな。 ・登がのぞき穴から母の部屋の様子を覗くことに執着してる理由はなんだろう? 単に母の体が肉感的で美しかったからって訳じゃないよね。 ・猫を⚪︎すシーンはどんな意味があるんだろう? はちゃめちゃにグロかった。文が綺麗だから余計に際立った。 また読んで、自分の中で納得したい。
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