
読書メモ
@readyomu
2026年8月12日
つまらない住宅地のすべての家
津村記久子
普通の住宅地の10世帯の人々の心の有り様と、変化を描く。現代社会における憂鬱な家庭のバリエーションが豊富。
物語のトリガーとなる、街に迷い込んでいる脱走犯・日置の心をあまり仔細に描かないところに、作者の哲学を感じ取った。
日置に感情移入できるように書くという選択肢もあったと思うが、踏み込みすぎていない。
発達障害のつもりで書いているであろう人物が二人出てくるが、描写が平易で気になった。
あと、梨木にはもっと嫌な思いをして欲しかった。