
なつ
@shiro_kuro
2026年8月13日
いなくなれ、群青
河野裕
読み終わった
こーれ、めちゃくちゃ面白いです。
まず主人公がナヨナヨしてるように見えて案外熱い思いを抱えていやがる。これがいい。
斜に構えているような奴が思い切って決断をするというのはいつの世でも良い物語ですから。
河野裕氏というのは何となく哲学的な、婉曲な言葉遊びをすることが多い印象があるのですが、今回はそれがちょうど『階段島』の浮世離れした雰囲気を強めていた。
雰囲気、大事。
そして作中で描かれる『ピストルスター』の謎。まさかとは思っていたがここで信頼できない語り手の手法を使うとは思わなかった。ちゃんとミステリーしてるじゃん。
さらに魅力なのが最後の展開。魔女に突きつける宣戦布告。そして覚悟を決めて二人で階段を登った先。その真実があまりに物語としての完成度の高さを感じさせて素晴らしかった。