
蟹座の読書
@reads_kaniza
2026年8月23日
イリノイ遠景近景
藤本和子
読み終わった
また好きな作家さんを見つけてしまった〜🥳
アメリカイリノイ州で暮らす著者が、出会い、話し、盗み聞きし、観察した日々。「盗み聞き」というのが良い!なんか良い!平井堅はバーで盗み聞きしたカップルの会話を歌にしたらしい。ギリギリ人の道を外れない程度の好奇心の発露。
どのエピソードも印象深いけど、最後のナヴァホ族の保留地で働く中国人女性の章で、突如として「住処」というテーマに収束していくのに不意を突かれた。具体的な場所としての住処だけでなく、そこでやりたい事がある、人とのつながりがある、思い出に残っている、そういう場所もその人にとっての「住処」。言い換えると「居場所」ということなのかな、と思う。本の中に居場所を見つけることもそう。
こういうのを"きっぷがいい"というのか、藤本和子さんの文体がすごく好き。冷静に観察しつつ同時に面白がってもいるような、突き放しつつ、でも決して目をそらさない感じ。
藤本さんの他のエッセイも読みたいし、翻訳された小説も読みたいし、最高の出会いに感謝〜✌の1冊だった。