
たかせ
@takasen
2026年8月13日
傷を愛せるか 増補新版
宮地尚子
読み終わった
借りてきた
ここのTLに流れてきて気になって読んだ本。Readsは私にこれまであまり出会わなかった種類の本と出会わせてくれる。
精神科医で医療人類学を専門としている著者が、柔らかく素直な文章で綴るエッセイ。
書かれているのは旅のささいな出来事などだけれど、人の心に触れるということについて考えさせられる部分が多かった。
「だれかが自分のために祈ってくれるということ」「弱さを抱えたままの強さ」「本当の非日常の話」が印象に残った。
ゆっくり噛み締めながら読んでいたら予約が入り、返却日に慌てて最後まで読むことになってしまい、もったいないことをした。
宮地さんの専門分野の本を読んでみたいな。
最後のベトナム戦争戦没者慰霊碑の章がとても良かったな。
きちんと向き合うことの大切さ。
今の世情を見ていて、戦争体験を語り継ぐという面からもすごく考えさせられた。触れ方の難しさはあるにせよ、なかったことにしてしまうのは怖いことだなと思う。
「傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷のまわりをそっとなぞること。身体全体をいたわること。ひきつれや瘢痕を抱え、包むこと。さらなる傷を負わないよう、手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。傷とともにその後を生きつづけること。」