
がんじ〜
@ganjiii
2026年8月13日

井伏鱒二ベスト・エッセイ (ちくま文庫)
井伏鱒二,
野崎歓
読み終わった
「黒い雨」のイメージがあるためシリアスな作家だと思っていたら、ぜんぜん違う。超然としたユーモアのある、脱力した名文が続く。もっとも小説と現実の境目は曖昧であり、シリアスとユーモアの合間もやはり曖昧。その匙加減が絶妙。Googleで検索窓に井伏鱒二と入れると「井伏鱒二 タイムスリップ」というサジェスチョンが出てくるが、それに関わる「増富の渓谷」をはじめ、何とも不思議に浮遊した読後感が残る。夏の旅のお供に。
