
ASIRA
@a_sira
2026年8月12日
眠りの庭(1)
千早茜
読み終わった
千早さんは赤。
赤の描写が細やかなのだ、この人はいつも。
仔羊のフィレ肉を切った時の赤の表現をみてから
千早さんはずっと赤なのだ。
「アカイツタ」と「イヌガン」の二部によって構成されている。
「アカイツタ」の余韻が凄まじく、続けて読もうとした「イヌガン」の内容が入ってこなかった。閉じた。びっしりと血管のように這う赤が頭から離れない。
もうその時点でわたしもあの女の虜だったのだろう。
意思の所在を考えさせられる。
真実や誠を暴くことが正義とするなら
嘘は本当に悪いことなのか
突きつけられた現実がどんなに相手を、自分を苦しめるものだと分かっていても、未来の関係が危ぶまれても暴くことがいいことなのか
信じるとは何か
知らなくてよかったこと
疑ってしまうと悪い方へ考える脚は止まらない
どうしたい、という意思
自分の中にあるのか、他責にしたいのか
もうわからない、狭い壁に覆われた底から上を見上げても



