
酸菜魚
@suancaiyu
2026年8月13日
ゲームの王国 下
小川哲
読み終わった
@ 自宅
下巻で急に50年ほど経過して、書かれた時点では近未来の2023年。びっくり。
脳科学SFが始まった。
疑いと密告で息の詰まるようなクメール・ルージュ時代が描かれた上巻が、下巻のある種爽やかな感じを際立たせる。爽やかといっても人が死にまくるけど。
子供のときに出会ったソリヤとムイタックの2人の天才が、それぞれ政治家と脳科学者という立場で人生を進んでいく。上巻で衝撃的な別れを遂げたものの、初めて出会った天才同士が心の底では惹かれあっているというのがいい。運命だ。たった一度、トランプで遊んだだけなのに、人生を変えるほどの出会いだったなんて羨ましい。
ソリヤとムイタック、太陽と水浴び、っていう名前もいいな。
ルールがしっかりと守られてその中での勝利を目指すのがゲーム。ソリヤはそれを腐敗したカンボジアの政治に持ち込もうと首相を目指す。ムイタックは脳科学を発展させた「楽しむこと」がプレイに求められるゲームを作り出す。
ゲームの中で再会して、次はあの場所で、と約束するシーンは心が熱くなった。
小川哲おもしろい!
次は『嘘と正典』かな。



