
数奇
@suuqi
2026年8月14日
トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー
ガブリエル・ゼヴィン,
池田真紀子
読み終わった
読んでいる途中は登場人物たちを誰も好きになれず辛かったが、読み終わってみるとその不器用さが愛おしく思えてくる小説だった。ゲーム制作を通じて深まる、男女の関係を超えた絆が描かれ、実在のゲームも多く登場するなか、業界の実情とクリエイティビティの間で起こる苦悩もリアルでとにかく読みやすい。しかしあまりにも身勝手すぎるキャラクターたちや、誰と誰が付き合っただのセックスしただのの話、いがみ合いが延々と続くのは辟易した。ストーリー展開も、主要な人物の死や、アバター同士で本心を言い合う場面などは少し安易にも感じてしまって、リーダビリティ以上の感動は無かった。しかし最後には、不器用すぎる人物たちの愛の物語として爽やかな読後感と寂しさを残してくれる作品だったと思う。
