やくしゅ
@kan_2024
2026年8月14日
かつて読んだ
この小さな村の人々が本の行商人として生き抜いた経緯や、当時の人々の中で「本」が果たした役割や、出版社や取次など現在の本の流通の原点が既にあることや、そのイタリアでも時代が下って本が読まれなくなっていることや、そうした書かれている内容をすべて上書きしてしまうほどに、最も驚き、感動したことは「日本人の作者が、イタリアのこの小さな村の歴史について、これだけ重厚な話を地元のたくさんの人たちから引き出したこと」に尽きる。SNSとか電子書籍に時代の重心が移っていくとしても、いま、自分が心を寄せて、時間を注いでいる「読書」という行為の原点を見出した気がする。今後もときどき読み返して、自分の座標軸を確認するような本だった