"世界でいちばん透きとおった物..." 2026年8月14日

宵
@yoi_o3
2026年8月14日
世界でいちばん透きとおった物語2
早速読み終わったシリーズ二作目(シリーズという表現が適切かどうかは不明だが) 一作目ほどの感動と驚きには至らないと聞いていたけれど、別のベクトルで大きな感動にきちんと包まれた。 一作目がちょっと異次元すぎたから、二作目のような物語は探せばあるんだろうな、と感じた点においては、一作目ほどには至らないという感想も分かるには分かる。けれども一作目とは良い意味で比べものにはならない、本当に面白い作品だった。 実際、一作目と物語の進み方はとても似ていたし、ひとつの真相に辿り着く過程も同じような構成だった。 未完の物語の続きを探す、という名目だけれど、最終的に辿り着く真相は、そこが重要点ではなく、という所が既に読者の期待を良い意味で裏切るというか。 前作もそうだったのだけれど、完全な答えに行き着く直前で、もしかして…?とひとつの真相の可能性に気づいてしまうからこそ、感動が大きくなる感覚があった。 事実、しっかりと泣いてしまった。あまりにも切なくて、愛に溢れていたから。きちんと伏線回収されている点については、相変わらずさすがだなと思った。というか、今回は作品の中に出てくる“もうひとつの作品”についても、本当の作品として描かれていて、マジかここまで書いてくれるのか…!?と序盤から驚きを隠せなかった。だからこそ、未完の物語を完成させた燈真の凄さが引き立っていたし、色々な思いが交差されており、なおかついよいよ解決編のプロットが無いと知った“殺導線の少女”をきちんとおとしてきた作家力には、本当に圧巻だった。あの作品だけでも満足感が凄かった。燈真が後に語った“殺導線の少女”を完成させなければいけなかった理由も、至極真っ当で、ひとりの人物への想いに溢れていて。 感想を書き始めると止まらないのだけれど、本当に読んでよかったし、今回どうかな…と期待値が低かったのもあって図書館で借りて読んだけれど、この作品も自分の本棚にきちんと加えたいなと思った。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved