やくしゅ
@kan_2024
2026年8月14日

かつて読んだ
最近読んでいる小説は「個人」にフォーカスした設定が多いが、社会と個人の関係を正面から扱っているのは、桐野夏生「日没」以来久しぶり。終盤に向けて狂気の度合いを増していくのが迫力。国家や宗教、社会のような大きな存在が、構造化された仕組みを使って、個人の内面のコアな部分を少しずつ収奪、毀損していく様子に引き込まれる。しかもやがて、個人がそこに抵抗も違和感もなく、「あきらめ」よりも、自ら進んで、とすら思えるような考えに流れていく部分は、背筋を冷たいものが流れる恐怖を感じる
