密やかな結晶 新装版 (講談社文庫)

51件の記録
- やくしゅ@kan_20242026年8月14日かつて読んだ最近読んでいる小説は「個人」にフォーカスした設定が多いが、社会と個人の関係を正面から扱っているのは、桐野夏生「日没」以来久しぶり。終盤に向けて狂気の度合いを増していくのが迫力。国家や宗教、社会のような大きな存在が、構造化された仕組みを使って、個人の内面のコアな部分を少しずつ収奪、毀損していく様子に引き込まれる。しかもやがて、個人がそこに抵抗も違和感もなく、「あきらめ」よりも、自ら進んで、とすら思えるような考えに流れていく部分は、背筋を冷たいものが流れる恐怖を感じる

ととぎのい@nonoimgmg2026年5月31日読み終わった失うこと 残ること それを受け入れること 美しくて寂しくて ぎゅうと心が苦しくて けれどそれがまた心地よくて 登場人物の名前もなく ただ 日々が続き 何かが無くなっていく それの繰り返し 恋とも愛ともつかない もうきっと無くなってしまった感情だったのかもしれないし それを彼は分っていたのかもしれない 閉じ込められていたのは彼だけど きっと本当に閉じ込められていったのは彼女だったのかもしれない けれどたしかに消失してしまったものをしまう引き出しのような地下室が 彼女の家に残り続ける 引き出しのなかには消失したものが丁寧にしまわれて 記憶として残って 母を繰り返すように彼を引き出しに匿う彼女の甲斐甲斐しさと 少しの悲しさが ずっと ずっと 読後もしんしんと感じられる気がした やっぱり小川洋子先生の物語が好きだな って思った 素敵な物語でした 読了🔖
- ればー@05170830jma2026年3月25日読み終わった真綿で世界の首を絞めていくとこうなるという感じの話 物語と距離があるのが小川洋子の好きなところだが今回は少し近めな気もする ファンタジー寄りの話でそうなるのが面白いところ













































