
まろ
@maro
2026年8月14日
灯台へ
ヴァージニア・ウルフ,
鴻巣友季子
読み終わった
難解!第1部で挫折しそうになったがなんとか読み切れた。
あらすじ伝えるのも難しく、内容は「別荘に滞在するラムジー一家が明日灯台へ行くのか?と話している1日と、10年後実際に行く1日の計2日間の話」なのだけど、あんまり話の筋は関係なくて、人の思考の動きをとことん描ききった作品のように思う。
第1部はラムジー一家やその周りの人々の思索の波が、視点を次々に切り替えながら押し寄せる。一瞬一瞬人は数多くのことを考えていて、それが人の数だけあって、世界は騒がしい囁きで満ちている。
一転して2部では、人が去り荒廃した家、戦争や時を経て人が亡くなった悲しみが静かに語りかける。夜の闇に灯台の光が柔らかく差し込む情景が好き。1部との対比で、静寂がより引き立つ。
3部はまた人のパートに移るが、戦争や年月によって人間関係も変化し、1部よりも落ち着いて感じる。相対し会話していても、お互い考えていることは噛み合わないことはままあり、それでも共生していくんだなと、言葉の波に圧倒されながら感じた。


