灯台へ

122件の記録
- たま子@tama_co_co2025年5月17日読み終わった朝から雨。ジャスミン米で中華粥を炊く。鍋から部屋中に甘くて香ばしい香り。クツクツ炊けるのを待つ間あとがきを残して読み終える。たった2日間のことが書かれていた。しかもその2日間の間には、10年もの月日が空いて。痺れる。痺れ倒している。意識や時間の流れだけではない、終わり方に込められたであろうヴィジョンもふくめ痺れている。いやはや。いやはや。
- doji@doji_asgp2025年5月17日読み終わった色鮮やかな語りが華やかな第一部が終わり、第二部に入るとすべては色褪せ、朽ち果て、黴がはえている。記述は変わらないほど豊かなはずなのに、ことばよりもイメージが先行するような、ただ失われたものたちの不在ばかり感じさせる書き分けと文体がすごいなと思う。鴻巣さんの解説もすばらしすぎて理解が深まるので、読み終わってすぐ第二部を読み返してしまった。またあたまから再読したい。
- たま子@tama_co_co2025年5月13日読んでる@ 自宅2章の、すきま風視点の描写がたまらなくよい。静かにすべるようになめらかに言葉が流れゆくここちよさ。静謐な美しい空間がすこしずつ退廃していく……時間そのものを読んでいるという感覚。ああもう最後の章。しごとするか……
- たま子@tama_co_co2025年5月11日読んでる猫そばに@ 自宅何かをやりながら、何かを考えている無意識の流れがするりするりと書かれる。例えば、ラムジー夫人は息子に本を読み聞かせながら夫の性格や子どもたちの成長、人生、庭に射す陽、温室の修理代などに思いを巡らせる。ラムジー夫人からラムジー氏、息子、娘、客人……と切れ目なく次々に思考は移ろう。そしてこちらも読みながら無意識に別のことを考えていることに気づくので、意識の意識の意識みたいなことが起きていて、そのことを冷静に考えるとちょっとわけがわからなくなるけど、ふしぎと脳ではちゃんと整理されていて、人間の脳すご……と客観視するふしぎな読書体験をしている。などと考えていたら、シピにスピンを噛みちぎられ、一気に現実に引きもどされた。
- たま子@tama_co_co2025年5月9日読み始めた@ 自宅久しぶりにこんな時間に仕事がおわってしまって、家事などなにひとつしていないけど…それでも毎日欠かさず朝と夜にReadsと本を開くことだけはしている。毎日寝落ち。数日前からヴァージニア・ウルフをちまちま読みはじめた。
- emu@emu___0h1s2025年3月27日読み終わった色が移ろう、季節が巡る、時がとめどなく流れる。生きる事は記憶の糸を辿ること、誰かを思うこと、パレットから自分で色をつけていくこと。リリー・ブリスコウが見いだすvision 。彼女は私の希望です。
- mio@sm6192025年3月22日読み終わった人の頭の中を覗いたらこんな風な考え事をしているんだろうかと面白く感じた 自分の思考もあっちこっち脈絡がなかったり、過去現在未来が入り乱れていたりする それがこんなにリアルに文章化されるだけでなく、物語の中に組み込まれているなんて驚きだった
- はるか@illtakeiteasy2025年3月16日読み終わった@ 自宅読み終わった この2週間ほどこの子をコツコツと時間を見つけて読んでいた。まだ読んでいたい、目的地の駅に着かないでくれーと思う日々 天気がいい日に、本に光が当たるとふくふくした気持ちになる 大きな展開やストーリーがある話ではないのだがそこが醍醐味のようだ、海外文学はまだまだ不慣れなので解説が嬉しい。ひらりひらり… 次年度の目標は英米文学を読み漁ること
- ふるえ@furu_furu2025年3月10日読んでる@ 本の読める店fuzkue初台登場人物の名前が全然覚えられないが、みんな自分勝手というか、自分の世界があって、それを日常として落とし込んでいるのがおもしろい。 1年ぶりにfuzkueで本を読むことができてよかった。本を読むための空間を、そこにいる人たちがつくり上げる場所ってすごいなあとなりながら、ずっとこういうところで本を読みたいと思っていた。
- 雪餅@yuki3daifuku2025年3月8日読み終わったまた読みたいまたいつか独特な文章は、登場人物と自分がだんだん一体化してきて、彼等の思考が自分の中に流れ込んで来るような不思議な世界に連れて行ってくれる バイブル本にしたい一冊
- はるか@illtakeiteasy2025年3月5日買った読み始めた@ 自宅この装丁が魅力的すぎる 「小説にはこんなことができるんだ」 コピーも素敵 まだまだ、30ページくらいだけ読んでる 海外文学、登場人物が多いので寝る前ではなくまとまった時間取って読んだほうがいいね
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年2月19日読み終わった冒頭読み始めてすぐに、あぁこれは好きな感じのやつだと嬉しい予感がし、読み進めていくうちに読む喜びを何度も噛みしめることとなった1冊だった。 文体への驚きや興奮、ここもあそこもと気に入りの場面はいくつもあるけれど(可笑しくて、すぐさま3度読み返した場面もある)、でも一番は、誰とも共有できず一人抱え時に持て余し最近では疲れさえしていた(喜びであり寂しさももたらす)ごく内面的なことが、ある登場人物たちの声やこころの動きとして細かく描かれていたところだった。 その場面を読んでいるとき、同志を見つけたようですごく興奮した。手に取るように分かった。わたしも同じ!と思った。肯定され救われ浮かばれるような思いがした。嬉しかった… 本を閉じた今も、あの人たちが、あの人たちを包む世界がぼんやりと霞のように、と同時にきらきらと煌めき浮かんでくる。わたしもわたしの周りの人たちもみんないつか、そうなるだろう… やっぱりまた寂しく思っても、怯まず今をいっぱい感受しよう、いま書きながらそんなことを思った
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年2月15日読んでる@ 図書館返却しに来たよその市の市立図書館でバッグから取り出し開く。今日から第二部に突入。 読み始めて数ページめの一文で、え…と驚きつつも、その一方で第一部を読んでいてずっと底で感じていたものとも重なり、あぁ…そうか…としっくりくるところもあった。
- Asamiあさみ@asami2025年2月9日読み終わった感想読書日記初ウルフ!もっと苦労するかと思ったけど、意外と思考を委ねて読むことができた。 人の考えてることって、やっぱりわからないよね。 承認されたいし褒められ待ちのラムジーと、美しく優しいんだけどお節介で独り善がりなラムジー夫人、でも憎めなくってウルフの描写力すごいなと思いました!
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年2月6日読んでるそれにしても、おかしいわね。と、夫人は思う。人は独りになると、こんなにも物にー木とか川とか花とかいった動かざるものに頼ろうとする。物が自分を表しているように感じ、あまつさえ同化した気がし、あれは自分のことを知ってくれている、ある意味、自分自身に他ならないんだと思ったりする。そうしてわけもわからず優しい気持ちを覚えたりするんだわ(ここで、長くしっかりと照らす光を見やりながら)、そう、自分自身に感じるような。すると、そのときなにかが湧き上がり、夫人は、針を止めたまま、じっと目を凝らしつづけた。心の奥底から渦を巻いて立ちのぼり、人と言う存在の湖水から浮かびあがってくるのは、おぼろな靄だった。まるで、花嫁が愛する人を迎えでるかのように。 P116から
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年2月4日読んでる月末締切の仕事が立て込み、なんだかんだで5日ぶりに本を開いた。相変わらずずっとおもしろい。 ラムジー夫人が何度も(温室の修理代は五十ポンドにはなるだろうし)と心の中で言っていておもしろかった。気になりすぎて、思考するたびにいちいち過ぎってくることってあるよねと思うし、それを省くことなく描くところが好きと思った。
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年1月28日読み始めた積読中@ 待合室積読本から引っ張りだしてきて、健康診断のお供に持ってゆく。 冒頭から読み始めてすぐに、あぁこれは好きな感じのやつだと思う。うれしい予感。 今週末に平野啓一郎さん×鴻巣友希子さんによる灯台への読書会があって、それまでにはなんとか読了したいんだけど、間に合うかなー。 【追記】 今週末にあるのは、平野さんお一人で「灯台へ」について語られる回で、鴻巣さんとの回は来月だった。勘違い〜。
- 山口慎太朗@shintaro_yamaguchi2025年1月6日読み終わったあとがきでジョイスについて「間違いなく今は彼が一人精彩を放っているが、なんか魂が足んない」とウルフが言っていた、みたいなことが書かれていて、うん、わかる、と思った。なぜならこれが魂まみれの小説だったから。リアリティを追求していった果てに「意識の流れ系」みたいなジャンルが確立されていってどんどんソリッドになっていって実際をトレースして伝えるための確かな方法の一つなこともわかるし大好きだけど、ウルフネキはそれ一辺倒にならずに今見える景色のこともそっと添えてくるので、そこに「読者に絶対伝えたる」みたいな気迫というかオーラというか、そういう波動が見えた(僕はジョイスも大好ちです)。書いている人間にとってはかなり姿勢を正される思いになるというか、ここまで真剣にカマされると「どう? お前やれんの?」と言われてる気分でした。やれます。
- hina@hina13f2024年11月12日読み終わった全編通してフェミニズムの雰囲気。 会話も思考も時間の経過も、面白く読めば面白く、つまらなく読めばつまらない。 決してつまらない小説ではないが、読み方が難しいのかもしれない。 とはいえ、第三部になればかなりわかりやすく、謎が解ける。
- 武田 俊@stakeda2024年10月16日ふと思い出した本チャンネルでの鴻巣さんの紹介がとてもよかった! https://youtu.be/m9avLwmqYOM?si=VfJ4irRzMhEkq9ZN
- 阿久津隆@akttkc2024年10月3日また読みたいわー新訳出たのか! 『灯台へ』はなんかオールタイムベストな感覚の一冊。屋敷が無人になる2部か3部かはぶっ飛ぶ。岩波のこれは店の棚のケトル下に並べてたら濡れちゃってガピガピになった残念なやつ。買い直すかな。どっち買うかな。
- むらた@L4stboy2024年10月1日かつて読んだGOAT去年初めて読んだ。人間のわずかな時間の中にある限りない物語を読んで自分の生活を想う。どれだけ違う人間でも一緒に生活できるんだ、ということを教えてくれる小説。