
蒐
@shushu_ka
2026年8月14日

きみは赤ちゃん (文春文庫)
川上未映子
読み終わった
川上さんの妊娠・出産・育児エッセイ。
日頃SNSやブログでも妊娠・子育てにまつわる色んな人の文章を読むことがあるが、川上さんの感性で描かれると、ほんと面白くて尊さに満ちているなーと思う。
私自身も妊娠・出産は少し遠い記憶になってしまって、嬉しかったことも辛かったこともそれなりにいっぱいあったはずなのに、渦中を過ぎると悲しいかな、その頃の感情を忘れてしまったり美化してしまったりしている。だから、改めてその真っ最中にあって真剣にもがいている人の叫びのような文章を読むと、あの頃の自分と重なる部分もたくさんあって、今更だけどなんだかとても救われた気分になった。
しかしまあ、この本ももう10年近く前の出来事が描かれているわけで。
無痛分娩にまつわる事情とかはそれなりにいい意味で変わってきたところはあるけど、男女の意識差とか、母親の役割とか、仕事との両立とか、そのへんの感覚って10年経ってもあまり変わらないものなんだな…と、川上さんの嘆きを見てしみじみと感じた。
これからの若い世代の人たちは、そういう部分で悲しい思いをしてほしくないなぁ。