
euy
@euy
2026年8月15日

幸福な監視国家・中国
梶谷懐,
高口康太
読み始めた
読み終わった
読みやすくて4時間くらいで一気に読めた。
中国では、道徳的な行動をとったら加点し、反道徳的な行動をとったら減点する信用スコアの制度が実際に導入されてる地域があるって書いてあって、完全にディストピア小説やんって思った。
が、実際は今はちゃんと運用されてなくて形骸化してて、ほぼ全員が加点も減点もされてなくて同じ点数になってるらしく、なんか人間らしくてほほえましい。日本でやってもそうなりそうw
でも今後はどうなるか分からないとのこと。
政治的な平等や法の支配を重視する社会(西洋)と経済的な平等や徳のある独裁者による分配を重視する社会(中国)は、やっぱり成り立ちが違っているという説明は、なるほどと思った。
今後の中国の未来像として、著者が予想する「士大夫たちのハイパー・パノプティコン」(テクノロジーを用いた独裁社会なんだけど、テクノロジーの進歩が速すぎて、独裁者がテクノロジーのことを理解できないので、技術者が独裁者を監視して気に入らなければ独裁体制を崩壊させることができる)もリアリティがあった。
本書のとりあえずの結論は、監視社会やそのテクノロジーの是非について、考え続けることが大事だよね、みたいなありきたりな感じだったけど、こういうありきたりな結論にしかならざるを得ないのかもしれないなあ。
引用されてる本やその著者が、自分も読んだことあるものor前から気になってたものが多くて、自分と読書傾向が似てるなあって思い、自分と好みが似ている中国の学者(たち)が考えたらこういう思考過程をたどってこういう結論にたどりつくんだなあってのが勉強になった。


