
ほせ
@coffee_dog
2026年8月15日
永遠の0
百田尚樹
読み終わった
長く電車に乗っている時間があったのでどれだけ読めるか、父の本棚から拝借。意図せず、この時期にゆかりのあるセレクトになったけど、この日に読み終わったのも巡り合わせなのかもしれない。
だいぶ前に見た映画の記憶の破片が残っていたので、どんでん返しに驚くことはなかった。だけど、映画を見た歳では分からなかったことがわかるようになっていたと思う。
戦争を、特攻隊を、テーマにした作品でありながら、何よりも自分の心に残っていたのは、愛することの強さだった。あの人のために生きるということ、あの人のために死ぬということ。どちらにも根強く深い愛がひしひしと感じられて、涙が止まらなかった。
あの時代を生きていない自分には、本当の意味で何が起こったのか知ることはできないとは思うけど、文字通り必死に戦った人のほとんどは誰かのためだったのかもしれないと感じた。
その時代の人が願った平和な世に今は近づいているのだろうか。なし得ない道なのかもしれないけど、戦争で悲しむ人がいない世を願わずにはいられなかった。
月並みな表現しかできない自分が憎いけど、読んだ人の心に残り続ける本だと感じた。
あとがきで作者のデビュー作がこの作品だと知り、これもまた恐ろしいことだと思った。重たいテーマを扱いながらも、先を読みたいと純な気持ちで思える作品はなかなかないので、とてもいい出会いでした。