
rep
@toponder_r
2026年8月15日
春にして君を離れ
アガサ・クリスティー,
中村妙子
読み終わった
初めてのアガサ・クリスティ、こんなに人も場所もほとんど変わらず、ひとりの内面と過去の断片だけでここまで続きが気になる物語になるの!?と驚いた。
ジョーンが自分の築いた世界を見つめ直していく過程と、最後のロドニー視点によって読者だけに見える真実の重なりが見事で、派手な事件や展開がなくても、人間の思い込みや記憶だけでここまで物語を広げられるアガサクリスティのすごさよ…
ジョーンとロドニーを見ていると、正しさをぶつけることや、お互いにフェアであることが、いつでも相手を大切にすることになるわけじゃないのかもと思うし、ロドニーがジョーンの世界を壊さないよう願う姿には、愛とも諦めともつかない複雑な情が滲んでる印象が…
現実もきっと大抵はこんなふうに、気づいたことをすべて言葉にしないまま続いていくのかもしれない…だからこそ、自分が相手にどう向き合っているのかを考えなくちゃな…。


