
CHIHIRO
@andc_chihiro
2026年8月14日
偶然の散歩
森田真生
読み終わった
偶然入った喫茶店で手に取った。
実は年単位で読みたかった本。
手に取らなかったのは、子育てエピソード満載のエッセイに抵抗があったから。
自分には子どもがいないので、「子どもがいるからこその気づき」を並べられるとどうしても、自分の経験が貧しいように感じてしまう。
でも読んでみて、人生や生命にかかわる本質的なことにアクセスする方法は、何も子育てだけじゃないと思えるようになった。
たしかに本書のエッセイは、子育てがもっとも強いフックとなっていた。だけどその他にも、自然との触れ合いや様々な人との交わり、筆者の専門である数学のほか、物理学・人類学・文学など多岐にわたる学問分野のトピックなど、引き合いに出されるエピソードは多彩だった。
仕事、趣味、勉強、恋、生活、休息。
子育てだけではなく、日々の営みのひとつひとつが、世界をとらえ、そこで生きるものとして善き存在になるプロセスになる。大切なのは、とりあえず精いっぱい生きることだ、と読後のいまは思っている。

