リリースデー
@R-D
2026年8月16日
ストーナー
ジョン・ウィリアムズ,
東江一紀
読み終わった
美しい小説だった。
作中年代からしていくらでも劇的にできただろうにそうではなく、終始淡々としたトーンで綴られるストーナーという忍耐強く地味で堅実な大学教授の一生がどうしてこんなに面白いのか。
悲しい人生とは少し違う。人生は概ね苦しみや哀しみに満ちている、が、その最中に愛や幸福は確かにあり得難く美しいもの、として描かれているのが好きだ。ストーナーの人生に関わる人物全員が魅力も複雑さも曖昧さもあって血が通っているのも良い。
あとがきも良かった。作者のストーナーの人生を表す言葉も、訳者の東江一紀の人生すらストーナーの人生ないしこの小説に説得力を与えている(読書体験として初めて感じることだ)。素晴らしい訳だった
