くる見 "文庫 星の子" 2026年8月16日

くる見
くる見
@walnut966
2026年8月16日
文庫 星の子
文庫 星の子
今村夏子
主人公ちひろの周りは優しい人たちばかりだった。 両親は怪しい宗教に入れ込んでいて、ちひろはいわゆる二世なのだけど、その境遇がもたらす色々な出来事の中で、同級生や叔父などは優しく寄り添ってくれている。 ちひろが小学生の時に家を出ていった姉のまーちゃんも、家を出る直前にちひろと会話する場面でその優しさが見える。 こうしてみると、宗教にハマる親が悪者でちひろはその被害者であるように見える。それは実際そうなのだろう。住まいがどんどん小さくなっていったり、宗教が原因でちひろに悪い影響をもたらしている部分は確実にある。 それでも、両親が悪者だとはっきり決めつけることができないのは、両親はいつでもちひろのことを大切に思っていて、その部分だけは、優しくしてくれる同級生や叔父らと共通しているからだと思う。
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